考察

戸籍診断書考察

FTM若者、ピークを過ぎた? ガモンは増加。 タイの病院は数病院にパターン化。

国際結婚1

今後増えるケースだと思うが。 たとえば日本人男性AがXという国の外国人女性Bと結婚していたとする。 Xという国では同性婚を認めている。 この女性Bが性別変更し、男性Bとなる。 Xの国では同性婚が認められるので婚姻関係継続。 日本では? まあ、BがIDを男…

石川大我さんは、ファッションでもハーヴェイ・ミルクを目指す?

朝日新聞の、石川大我さんの写真記事を見ていたら、3枚目のファッションにデジャブ感があった。 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20141215004028.htmlやや細身のグレーのスーツに、左襟に丸いバッジ。 思い出した。 ハーヴェイ・ミルクのスタイルだ。…

テレビ監修という仕事2

具体的の問題となるのは主に2パターン。 1.いじめ、親の反対などのシーン。 どぎつすぎるのもどうかと思い。 「おかま」という用語は、テレビで使うのはやはり好ましくないかとも思う。「おねえ」に置き換えたりするが、本質的解決ではもちろんないが。 例:…

テレビ監修という仕事 1.

時々、テレビドラマの監修の仕事を頼まれる。 医者としての仕事だが、手術シーンなどと違い、あまり医学的正しさについて助言することはない。 実際には、視聴者が不快にならないかどうかあたりが主眼となる。 ただ、不快というのは主観的なものなので、明確…

セクシュアル・マイノリティの子供は、クラスに70%、学年に99%、学校に99.999999%の確率でいます。

確かに「クラスに必ず1人いる」というのは、数学的に正しくないな、と思い計算してみた。 32人に1人がセクマイで、クラスが32人だとする。 確かに、期待値は1人だが。 一人の子供がセクマイでない確率が31/32なので。 クラス全体の子供がセクマイでない確率…

開業医ねらい広告ビジネス。

開業医をターゲットにした広告ビジネスについて。 よくあるのが紹介記事を作成するというもの。 数十万円かかり、載る媒体も発行部数不明の謎の冊子や新聞のようなもの。 インタビュアーが元有名人(スポーツ選手、タレント)の場合もあり。 謎の冊子に載る…

「口にするのも汚らわしいところ」

民主党の菊田真紀子衆院議員が、SMバーを「口にするのも汚らわしいところ」と表現したらしい。 http://www.sankei.com/politics/news/141028/plt1410280026-n1.html 正直なところ、この発言には恐怖感すら覚える。 ヴォルテール流にいうなら 「私はSMは汚…

9月20日の朝日新聞、神庭亮介氏の「男の娘」の記事と、三橋順子著「女装と日本人」の類似性 3

神庭亮介氏はtwitter上で以下のようにも述べているので、この点も検討する。https://twitter.com/kamba_ryosuke/status/514513731615604736 >「794年、平安京」「1945年、終戦」「源氏物語に○○という記述がある」といった歴史的事実は、著作権法で保…

9月20日の朝日新聞、神庭亮介氏の「男の娘」の記事と、三橋順子著「女装と日本人」の類似性 2

神庭氏はtwitter上で参考文献として、『「女装と男装」の文化史』、『化粧男子』の2冊も挙げているので、この2冊も検討した。 >歴史の部分についても、『女装と日本人』のほか、『「女装と男装」の文化史』の『化粧男子』など著者の異なる複数の文献を参照…

9月20日の朝日新聞、神庭亮介氏の「男の娘」の記事と、三橋順子著「女装と日本人」の類似性

9月20日の朝日新聞、神庭亮介氏の「男の娘」の記事が、三橋順子著「女装と日本人」の内容と類似している件は、ネットでもニュースになり、twitter等でも、その後も話題となった。 http://news.livedoor.com/article/detail/9285164/ http://junko-mitsuhashi…

人口密度が多いとなぜ戸籍変更者が増えるか。

人口密度と、性別違和を抱くかどうかはあまり関係ないと思うが。 人口密度が高いと、性別違和を持つ人が戸籍変更まですることは増えると思う。 理由 人口密度が高いと、当事者同士がリアルに会い、交流する機会が増える。 すると、 似たような仲間と出会うこ…

沖縄が多いのは人口密度が高いからである。

そう考えると、沖縄に戸籍変更者が多い理由は、人口密度が高いからではないか。 なんとなくイメージで沖縄はゆったりした島を想像するが、実際には人口密度は全国9位とかなり高い。 本島に限れば、さらに人口密度は高く、その上基地まである。 シンガポール…

都道府県別性同一性障害戸籍変更者は人口密度と強く相関する。

都会に戸籍変更者が多いのは印象として感じていたので、ものは試しに、各県の合計を、各県の人口密度で割ってみた。 10年の合計÷各県の人口密度(人口÷面積[平方Km]) http://uub.jp/rnk/p_j.htmlすると驚いた。ほぼ0.1から0.2の間に収まったのである。 北海…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳7 androphilia、gynephilia

誤訳というのはかわいそうだが、迷訳といえるのが、androphilia、gynephiliaの訳語である。 それぞれ、男性への性指向、女性への性指向を意味する。 素直に訳せば「男性性愛」「女性性愛」である。 わかりやすく訳すなら「男性への性指向」「女性への性指向…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳6 autogynephilia

あれれ、と思ったのは、autogynephiliaの訳語が「自己女性化愛好症」になっている。 DSM-IV-TRでは「自己女性化性愛」と訳していたのに。 わざわざ変更する理由はないし、philiaは「性愛」と訳すのがお約束なのだが…。 どこから「自己女性化愛好症」なる訳語…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳5 transgender spectrum

日本語訳で本質的かつ致命的な問題の箇所として、450ページの 「性転換の広がりの全領域にいる人達によって、定型的でない性別の表出を開放する動きが増えているので」 がある。 日本語ではさっぱり意味がわからなかった。 英語を読むと「性転換の広がり」は…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳4 cross-sex

われながらしつこいが。 言葉へのこだわりが強いのだろう。 日本語で最初読んで意味不明だったのが「異性間の性ホルモン治療」。 ひょっとして、「男性から男性ホルモンをとってそれを女性に投与」みたいなことでもするのかと思ったら。 英語で読んだら、た…

移行と変更

コメントをいただいたので追記。 「移行」とは「変わっていく」という経過を指し、時間的概念を含む。 「変更」とは「変える」という動きを指し、時間的概念は含まない。 「性別移行」とは主として時間のかかるRLEなどを示す。 「性別変更」とは主として時間…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳 3 transition

ねちねち続けるが。 transitionの訳語も不統一。 一般的には「移行」という意味で、我々は通常「性別移行」と訳している。 診断基準のところでは 「posttransition」を「性別移行後」ときちんと訳している。 それなのに449ページでは「gender transition」を…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳2. gender

最初に驚いたのは、病名「gender dysphoria」が「性別違和」と訳されたのに、診断基準では、genderを「ジェンダー」と訳したことである。 「性別」か「ジェンダー」かどっちに訳すかは悩みどころだが。 両方に訳すとは。 さらに驚くのは詳細な解説の本文中で…

ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳 1.

DSM5の性別違和の日本語訳、一通り読んだ。 正直、かなりやばいレベルでは。 読んでて意味が分かりにくかった。 まあ、専門でもあるし、英文で読んでいたので何とかなったが。 素人さんが読んだら、意味が分かりにくいので、お経と同じで、権威を感じてあり…

DSM-5,性別違和の日本語訳に誤訳あり。

DSM-5、ついに日本語訳販売。 さっそく、購入して性別違和をよんだら。 ありゃりゃ、基準Bのoccupationalが「学校」になっている。 どうしてかと思ったら、子どもの性別違和の診断基準の文章、大人のほうにもそのままコピペしたようだ。 誰か気づけよ、その…

DSM-5、窃視障害の診断基準も時代遅れ

窃視障害の診断基準もよく見ると時代遅れ。 「裸、衣服を脱ぐ行為、性行為」の覗き見での性的興奮、が定義。 でも最近、臨床で見るのは「スカートの中をスマホで撮影して、つかまった」という人ばかり。 スカートの中では、診断基準を満たさないではないか!…

パラフィリア障害は考古博物館か。

まあしかし、あらためてながめてみると、パラフィリア障害の疾患リストは、ラインナップ、病名、疾患概念と100年前とほぼかわりない。 「パラフィリア」という名称だけが新しい。 新たなデータや論文もなく、ろくな研究者もいないので、結局ずるずる惰性でこ…

Transvestic Disorder 異性装障害

全然話題にもなっていないが。 Transvestic Disorder の訳語が「異性装障害」となった。 「Transvestic」はこれまで「服装倒錯的」と翻訳されてきたが、「異性装」と訳すべきだと20年近く主張してきた私としては喜ばしい限りである。 用語委員の松永千秋先生…

「性同一性障害」の行く末

個人的見解、予想ですが。 2014年:英語論文、発表ではだれも使わず。 国内論文、学会発表でもまともな研究では「性同一性障害(DSM-5の性別違和の診断基準で診断)」などとややこしい、使われ方となる。 ただし、臨床現場では、引き続き用いられ、「性別違…

「性同一性障害」という診断名はもはや存在しない

とはいうものの、厳密にはもはや「性同一性障害」という診断名は存在しない。 ICD10はあるものの、そこの「性同一性障害」という用語は、「性転換症」「両性役割服装倒錯症」等をひっくるめた、グループに対して用いる言葉で、個別の診断名ではない。 だから…

確かによく分からない。

DSM5の訳語の発表と、新疾患名とは別次元の話のような気もするが。 「精神分裂病」を「統合失調症」に変えたときのような話でもなく。 ただこれを機会に、新病名を広めたい人もいるだろうし。 DSM推進派は、張り切るだろうし。 そもそも、DSMの日本の精神医…

婚姻関係にあれば、原則嫡出子ということでいいのかな。

最高裁の判決では、婚姻関係にあるFTM/妻カップルが代理精子を用いて子供を産むと、嫡出子として認めるというものだったが。 その延長上で考えていくならば、 たとえば、ある女性が別の男と性交して妊娠して、FTM男性と結婚して、出産した場合は、 通常の夫…