ここが変だよ、DSM-5,性別違和の日本語訳4 cross-sex

われながらしつこいが。
言葉へのこだわりが強いのだろう。


日本語で最初読んで意味不明だったのが「異性間の性ホルモン治療」。
ひょっとして、「男性から男性ホルモンをとってそれを女性に投与」みたいなことでもするのかと思ったら。
英語で読んだら、ただの「cross-sex hormone treatment」。
確かに日本語訳は難しいが「反対の性別へのホルモン治療」くらいの意味。
しかも同じページで(443p)、「性転換ホルモン治療」と例によって、別の訳語になっている。
どうして、こうもころころ訳語を変えるのか。


ついでに言うと、447pでは「性別転換行動」なる言葉が。
自傷的に、自分の性器を切り落とすような行動かと思ったら、そうではなく。
「cross-gender behavior」の訳語だった。
これは、男の子が人形遊びをするといったような行動の意味なので、「反対のジェンダーの行動」と普通に訳せばよさそうだが。


どうも、この訳者は何でもかんでも「性転換」と使いたいようだ・・。