テレビ監修という仕事 1.

時々、テレビドラマの監修の仕事を頼まれる。
医者としての仕事だが、手術シーンなどと違い、あまり医学的正しさについて助言することはない。
実際には、視聴者が不快にならないかどうかあたりが主眼となる。
ただ、不快というのは主観的なものなので、明確な基準に乏しい。
個人的には表現の自由は大切にしたいので、あまりうるさいことも言いたくはない。
放送倫理の専門家でもないので、どこまでチェックするか悩ましい。
問題があったら、責任を問われそうなのも煩わしい。
まあ引き受けないのが保身的には正しいが、ほかの誰かが監修して、極度に不快な番組が流れるのもどうか思うのので、頼まれればやることにはしてる。