椿姫彩菜や、はるな愛、などをはじめとし、MTF、ないしMTF的な人のテレビでの活躍はすさまじいものがある。
一方で、FTMのタレントさんは、ほぼみかけない。
その理由を考察してみた。
第１に、芸能界側の事情。すなわち、タレントで重要なのはキャラ。
MTFタレントの多くは両性具有的魅力を売りにしている。
しかし、FTMの場合、ホルモンすれば見かけも声も、ただの男性なので、両性具有的魅力はなく、テレビ的な売りにとぼしい。
ただ、椿姫さんの場合は、みためは特に両性具有的ではないので、イケメンFTMタレントだって一人ぐらいいても良さそうだ。
２番目に考えられるのは、FTM側の要因。
まず、MTFさんでは自己愛的な人は、よくいるが、FTMでは少ない。
つまり、自分のホームページに自分の写真をどんどん載せたり、マスコミ出演を喜ぶ自己愛的な人は、MTFに多いが、FTMには少ない。
きれいな衣装を着て、スポットライトを浴びる芸能界は、自己愛的な人がふさわしいので、FTMには適しない。
また、芸能界的なものへのあこがれをFTMというか男性的なジェンダーはほぼもたない。
つまり、思春期、「女子がジャニーズの話をしていたけど、自分はついていけなかった」という話はよくあるけれど、男子に性指向がないだけでなく、芸能界にも関心がないから、そういう話題についていけないわけだ。
そんなFTMは自分が芸能界入りしようとは思わない。
