電通LGBT2012年調査

電通LGBT2015年調査が出た。

http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0423-004032.html
そこでは7.6%らしいが。
検討する。


その前に2012年調査を見ていく。
http://dii.dentsu.jp/project/other/pdf/120701.pdf
LGBT5.2%は広く報道され、最初はまあそんなものかと思うが、その詳細はかなり興味深い。
内訳は(P5)
L:0.1
G:0.3
B:0.7
T:4.1

と、同性愛が少なく(他調査では数%)、Tが多いのが特徴的。


TG:3.4, TS:0.7
T女性(MTF):2.5、T男性(FTM)1.6
であるが、分母は男女合わせたものなので、男女同数と考えると
MTF:5%、FTM3.2%と、MTFが多いのも特徴的。


P12
婚姻状況も興味深い。
Tで独身は29.9%。
FTMMTF別のデータはないが、表から逆算すると独身者は
FTM:29.3% (43/147)
MTF:33.4%(12/37)


医療現場で見る人は、FTMで9割以上、MTFで8割以上が独身なので、この調査では結婚経験者が多いことがわかる。


まとめ
2012.電通調査では、
同性愛者は0.4%と他調査と比較し少ない
トランスは4.1%と高い。
トランスの人は多くは結婚していて、医療機関受診者とのデータと異なる。


追加考察
LGBT市場は何兆円!!」という記事があるが、それは扶養家族のいない独身者は、消費活動が活発なことからくる試算。
本調査では既婚トランスが多数を占めているため、LGBT市場に関しては、その分低めに見積もる必要があるのでは。