東京)世田谷、区長判断で対応示唆 同性カップル認証

http://www.asahi.com/articles/ASH356FTGH35UTIL044.html
朝日3.6.
東京)世田谷、区長判断で対応示唆 同性カップル認証
 同性カップルも結婚に相当する関係と、公的に認める制度の実現を求め、世田谷区の上川あや区議と区在住の同性カップルら16人が5日、世田谷区役所を訪れ、保坂展人区長に要望書を提出した。

 要望書は、上川区議と区内の性的少数者約30人で作成。渋谷区が2月、同性カップルへの「パートナーシップ証明書」の発行を発表したことを受け、世田谷区でも何らかの登録・認証制度の導入を求めている。さらに、事実婚といった異性カップルに対する現在の区のサービスについて、同性カップルにも拡大できるものはないか、調査し提示することも求めた。

 この日区役所を訪れた16人は、「本当に区民にも性的少数者がいることを区職員に分かってもらいたい」と、住民票と納税証明書を持参。要望書の提出後、「行政でも話を聞いてくれるんだとうれしかった」「区長以外の職員は私たちと目を合わせてくれなかった。本当に関心を持ってもらえているのか心配」との感想を述べた。渋谷区の発表後、性的少数者たちからは「行政に訴えても無駄だと思っていた。変わるかもという希望を持てた」という声が多く挙がっているという。

 要望書を受け、保坂展人区長は「具体的にできることを絞り込み、できるだけ早く示したい。渋谷のような条例という形ではなく、区長判断でできることを考えている」と語った。(原田朱美)