自殺総合対策大綱の見直しに向けての提言 最終案

http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/120423teigen.html
自殺総合対策大綱の見直しに向けての提言 最終案

平成24年4月20日, Version 3.0
自殺予防総合対策センター
自殺総合対策大綱改正の提言に向けてのワーキンググループ


http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/120423teigen/4.pdf
P24-25
>v) 社会的少数者(マイノリティー)の直面する問題
性同一性障害や性別違和感を抱える人、性的指向を理由に社会的偏見にさら
される人(性的マイノリティー)では、うつや神経症などの精神科合併症の
率が高く、自殺念慮を抱えることも多い。自殺念慮の発生時期の第1 のピー
クは第2 次性徴による身体の変化による焦燥感、中学での制服の問題、恋愛
の問題などが重なる時期の思春期のため、学校での対応として、性的マイノ
ティーの子どもへの支援、在校生全体の多様な性への理解を深めるための
教育、それぞれの家庭での理解を促進するために、保護者への性同一性障害
性的指向に関する情報提供を実施するとともに、学校や専門医療施設が協
働する体制を構築する。また、自殺念慮の発生時期の第2 のピークは就業、
結婚などの問題で困難を感じる社会へ出る前後のため、企業や地域社会にお
いて、正しい知識を啓発し偏見や誤解を解消するためのジェンダーやセクシ
ュアリティの視点に立った人権研修などの取組を実施する。
 医師や看護師などの医療従事者、学校や企業のカウンセラー教育などの教育
カリキュラムの中でジェンダーセクシュアリティに関する問題に対応でき
る人材を育成する。
 既存の公的サービス利用に関する情報を提供すると共に、性同一性障害や性
的指向に関する市民相談サービスを設置する等、公的な相談機関において適
切に対応できる体制を整備する。同時に、公的サービに従事する職員への研
修を実施する。