「俺はアイエスだ」

そういえば、9月12日に初めて、ドラマ「IS[アイエス]〜男でも女でもない性〜」を途中から見た。
http://www.tv-tokyo.co.jp/is/


全体を見てないので、なんともいえないが。
一番違和感を感じたのは、
「俺はアイエスだ」というセリフ。
こんなふうに「アイエス」という言葉でidentityをもってる人には、まだあったことがない。
じっさいに性分化疾患の人は、クラインフェルターとか、副腎皮質過形成とか、具体的な疾患を持ち、そのことにidentityを持ったり持たなかったり、という感じの気がする。
ただ、「わたしはISかもしれません」、みたいに妄想的に性分化疾患にidentityを持つ人は、ネット上などでたまに見かけるが・・・。


あとドラマ全体の流れが分からないのでなんともいえないが。


・「全校の前でカムアウト」
鶴本直の踏襲だと思うが、実際にしたという例は聞かないし、することの目的が不明。


・「デートのあとに彼に、アイエスだと告白したらどん引きされた」
あんなかわいい彼女だったら、高校生の男子なら、「どういうことなの」と聞きはするけど、それだけですぐに別れるとは思えない。


・「女として生きる、といったら、母親がすぐに「じゃあ完全な女にならないと」と、手術の予約をしようとする」
手術をさせたい親なら、もっと幼少期にさせているのでは。


まあ、まじめに取り組んでいる番組だとは思うが、現実より先を行き過ぎているというか、一種の思考実験のようなドラマという感じ。