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福田沙紀&剛力彩芽のW主演で、性分化疾患「IS」初ドラマ化
オリコン 5月24日(火)6時0分配信
女優の福田沙紀(20)と剛力彩芽(18)のダブル主演で、講談社漫画賞受賞コミック『IS〜男でも女でもない性〜』が7月よりテレビ東京系で連続ドラマ化されることが23日、わかった。身体的な性別の区別があいまいな先天的疾患の「IS(性分化疾患)」として生まれた主人公・星野春とその家族の葛藤と再生を描き、剛力は同作でドラマ初主演。福田もまた「ISの理解を求めるきっかけになれば役者冥利に尽きます」と使命感をにじませている。
漫画家・六花チヨの同名原作は、戸籍上は女性ながらも、志向は男性で育ってきた春(福田)が、調理師免許を取得できる食物調理科のある高校に進学。ただ、戸籍どおりの女子生徒として通学する事を余儀なくされた春は、さらに女性化が進む身体や出会った男子生徒に抱いた恋心などに違和感を覚え、微妙な心境の変化と向き合っていく――。
身体的な性別がはっきりし、身体と自認する性が逆になる性同一性障害とは異なる「IS」。世間への認知度が低い性分化疾患への偏見に苦しみながらも、明るく前を向いていく春の役作りに、福田は「作品が非常に難しく考えさせられるテーマで、最初お話を聞いた時に役者として、そして一人の人間・福田沙紀としてどう演じれば、ご覧になる方々、実際ISの方々にお伝えできるか今から悩んでいます」と苦戦。福田にとって、今回の難役は新境地を迎えるきっかけになりそうだ。
原作漫画を中学時代に熟読していたという剛力は、クラスメイトの春にある思惑を持って近づく謎の女性・相原美和子役。「大好きな作品で初主演なんて夢のようですし、作品に対する情が出ると思うので今回の作品で人間・剛力彩芽としても成長できるよう大切に、そして全力で頑張りたい」と張り切る。「メッセージ性のあるドラマですし、ISの方々にも納得していただけるよう精一杯演じきりたいです」と意気込みは熱い。
同作の中川順平プロデューサーは「今回のドラマだけで、ISの実情を網羅することは難しいでしょう」とした上で「少しでもISの存在を知ってもらい、みんなで考える契機にできれば」と企画趣旨を説明。福田に対して「おそらくテレビドラマで初めて描くISの人物像を、魅力的かつ説得力をもって演じて下さる」と期待を寄せている。
なお、春の初恋の相手となる伊吹憲次役を井上正大、美和子の母親・聖子役を西田尚美、春の母親・陽子役を南果歩が務める。ドラマ『IS(アイエス)〜男でも女でもない性〜』(仮)は、7月より毎週月曜午後10時より放送。