大阪・性分化疾患の診断・治療

性分化疾患の治療をしている小児科医の集まりに呼ばれて、性同一性障害の講演。
自分が話す前に、性分化疾患の診断・治療の話をいくつか拝聴。


ここ10年の間に、遺伝子検査も含め、詳細な原因解明が可能に。
性別決定に当たっては、外性器の大きさだけでなく、今後の外性器発達、生殖可能性、二次性徴変化、ジェンダーアイデンティティ発達の予測、なども考慮。
そういった要素を両親に説明した上で、両親が男女どちらかを選択し決定。
決定されたら、生後2年以内に、性腺切除も含めた外科的手術を行う。
2年以内に行う理由は、その方が、手術したという記憶が本人に残らない、外でのオムツがえなどのときに親の負担軽減。


といった感じだった。


また、肥大化した陰核の形成術(小さくする)をしている先生の話。
ダイアモンドの反対論を聞き、一時は保存的にし、手術は控えていた。
でも、セックスのとき、男性からひどいことを言われて、傷ついた女性がいた。
その女性の話を聞いて以来、また早期に手術をするようになった。
手術後、性感に障害が残るという問題は承知している。
しかし、それは以前の術式で、最近の術式は違う。
ただ、最近の術式で行った女児が成人になって、どの程度性感が保たれているかは、今後の経過をみていかないとわからない。


といった感じだった。