ジェンダー形成と親子関係

ジェンダー形成をめぐる言説に、
「親を喜ばそうと親の期待に沿った行動を子どもが取っていく」
というものがある。
つまり、たとえば、女の子的な行動をとると親が喜ぶので、子どもは親の期待に沿って、女の子的行動を自然と身につけていくという事だ。


これとは逆に
「子どもを喜ばそうと、子どもが喜ぶような養育を親が選択する」
ということがあるかもしれない。
つまり、「父親が娘とキャッチボールをずっとしていたので娘はFTMになってしまった」という親の考えは誤りで、
実際には、
「娘がキャッチボールを喜ぶので、父親がその相手をしていた」
というのが真実なのかもしれない。