6月5日(日)
A会場
9:30 〜 11:00
シンポジウム4
「児童・思春期のGIDへの対応 ― 教育と医療の現場から ―」
【座長】松永 千秋 (医療法人正和会 日野病院)
【座長】松本 洋輔 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 精神神経病態学教室)
タイトル未定
【演者】春山 浩康 (文部科学省 初等中等教育局 児童生徒課 課長補佐・進路指導調査官)
性同一性障害の子どもと学校における対応
【演者】中塚 幹也 (岡山大学大学院 保健学研究科)
性同一性障害の子どもへの臨床心理士としての対応
【演者】二宮 ひとみ (大阪医科大学総合医学講座神経精神医学教室)
大阪医科大学附属病院において LHRH アナログ治療を決定した経過について
【演者】康 純 (大阪医科大学総合医学講座神経精神医学教室)
児童から思春期にかけての子供へのかかわり方
【演者】豊島 久恵 (MTF当事者の母)
性同一性障害に関する相談窓口の開設ついて
【演者】青山 正彦 (川崎市教育委員会川崎市立富士見中学校)
トランスジェンダー生徒交流会からの発信
【演者】土肥 いつき (京都府立高校教員)
約170名
春山:個々のケースに応じて対応すべき。
青山:要望に応じて、窓口を開設した。他の自治体からも問い合わせ。
土肥:マニュアルだけでなく、抜け道を教えることも大事。先生の役割は生徒の道を整備することではなく、「小石」。つまづかすのではなく、「おっとっと」となり、ほんの少し生き方が変わる。
http://d.hatena.ne.jp/ituki/20110605#p1
フロア:
三橋:同性愛の子供への対応も必要。
針間:川崎市の取り組みに感銘。文科省の通知は、医療機関との提携を必須と考えるのか。
春山:必須ではなく、個々の状況に応じて対応すべき。
11:00 〜 12:00
特別講演
「乳房形成術と私」
【座長】丹羽 幸司 (ナグモクリニック大阪)
【演者】南雲 吉則 (医療法人社団ナグモ会 ナグモクリニック)
約150名
GID治療を通じて、一般乳房手術の技術も進展した。
最後に乳頭壊死のスライド。「医師は神様でなければ、完全でもない。失敗もある。だが、医師患者間に信頼関係があれば、失敗があっても、その後に最善を尽くすことができる。」
13:20 〜 14:50
シンポジウム5
「地方のGID診療の現場から」
【座長】山口 悟 (医療法人社団ナグモ会 ナグモクリニック名古屋)
【座長】阿部 輝夫 (あべメンタルクリニック)
約140名
GID 診療の現状 ~受診者数、身体的治療、検査、カウンセリングについて~
【演者】高橋高人 (公立大学法人福島県立医科大学医学部 神経精神医学講座)
2003−2010:FTM55名、MTF14名。
精神科1年間のカウンセリング、ホルモン16名、乳房切除4名。
感想:脳波検査をしているのがさすがだと思った。福島医大の教授は丹羽先生で、私が研修医時代に脳波の読み方を徹底指導された恩師。
岐阜大学病院の GID 診療の現状
【演者】深尾 琢 (岐阜大学大学院医学系研究科神経統御学講座 精神病理学分野)
これまでに104名。愛知からが多い。形成外科がなく、精神科とホルモン療法。年2回の判定会議。
ここでB会場に移動。
13:50 〜 14:50
一般演題 5
【座長】東 優子 (大阪府立大学人間社会学部)
声の性別判定に関する研究:ホルモン未投与および投与中の Female to Maleを
対象として
【演者】正岡 美麻 (東京大学総合文化研究科)
ホルモンするとFTMは男性として声パス。ポイントは声の高さ。声の質は関係ない。
フロア:声の質とは?
別の人:声の質とは楽器の違いのようなもの。
感想:声の質とは楽器の違い、というフロアからのコメントが秀逸だった。
高知県の精神科・心療内科における性同一性障害診療の現状と受診者数
【演者】永瀬 まどか (高知大学医学部)
【代理発表】関 明穂 (川崎医科大学 健康管理学)
イスラーム圏の性同一性障害、そして性別越境者
【演者】伊東 聰 (性同一性障害患者支援センター)
イスラム諸国のあれこれ。
自身のサイトで詳細アップ希望。
児童思春期の性同一性障害(GID)への対応 ―学校現場との連携について―
【演者】越本 莉香 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻展開医療科学講座
精神神経科学)
IQ60で小学校の時より登校拒否。
針間:不登校はIQの影響では?
性別違和の強度を評価する自記式質問紙尺度(UGDS)日本語版の信頼性、
妥当性、カットオフ値
【演者】石丸 径一郎 (東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース)
この尺度でGIDと対照群がきれいにわかれた。
フロア:見え見えすぎる質問項目で、診断に役立つのか?
針間:診察は診察で行う。
池田(北海道):疫学調査に有用では。
14:50 〜 15:50
一般演題 6
約100名
【座長】山田 尚吾 (天神心療クリニック)
性同一性障害における治療中断理由の検討
【演者】佐藤 暢子 (万代こころのクリニック)
沖縄県における GID 治療の現状と課題 ~当院における 200 例余の分析から~
【演者】山本 和儀 (山本クリニック)
FTM162名、MTF40名。戸籍変更20名。
針間:地方にいくほどFTMの割合が多い傾向がある。
性別変更後に発症した適応障害に対し、認知行動療法を導入した 1 症例
【演者】木下 真也 (大阪医科大学総合医学講座神経精神医学教室)
入院中はセーラー服を着たりなどの行動もあったが、CBTで適応障害が改善。
針間:SRS前のRLEは。男女混合病棟?パス度?
木下:混合病棟。パスして、ほかの女性患者は女性として認識していた。
広汎性発達障害の特徴をもった性同一性障害2症例の報告
【演者】伊藤 匡 (東京えびすさまクリニック)
1例目はPDDだが、結局SRSをして、戸籍変更もした。
FTM の”彼女 ”へのアンケート調査
【演者】阿部 輝夫 (あべメンタルクリニック)
これまでの受診者:FTM1458、MTF1287、戸籍502通。
44人にアンケート。
23人は親に告げ、一人だけ反対された。
挙児希望:精子バンク33%、養子16%。
ヘテロ91%、バイ9%。
以下聞いてないけど抄録から。
14:50 〜 16:20
シンポジウム6
「GIDの外科療法について」
【座長】磯貝 典孝 (近畿大学医学部 形成外科学講座)
【座長】佐々木 春明 (昭和大学藤が丘病院 泌尿器科)
当科における GID の外科療法について
【演者】百澤 明 (埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科
2008.4-2011.2:乳房切除20、尿道延長1、MTFSRS2
ナグモクリニックにおけるGID外科療法に対する取り組み
【演者】山口 悟 (医療法人社団ナグモ会 ナグモクリニック名古屋)
子宮卵巣摘出62、子宮卵巣摘出+尿道延長・陰核形成32、尿道延長・陰核形成5
MTF:膣形成あり76、膣形成なし7
腟腔形成:径33?のシリコン棒が13−15センチはいる腔を形成。