3月4日民主党「性同一障害者特例法見直し検討チーム」の第1回会合 追加

http://blog.livedoor.jp/azumakonno/archives/2008-03.html#20080306
今野東
>切り拓く作業
国会での審議は行われておりおませんが、国会の事務所には来ております。国会対策役員会があったり、各委員会の理事さんとの合同会議があったり、けっこう日程は入っています。
 そんな中でおとといは、私自身が座長をしている「性同一障害者特例法見直し検討チーム」の第1回会合を開きました。生まれた時から体の性と心の性が違うという障害があり、医師の診断を仰ぎ、手術やホルモン療法によって心の性に体をあわせた方々について、戸籍も、心と体が一体になった方の性に変えることが出来るという法律・性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律は平成15年に出来ています。有名な方ではカルーセル真紀さんが、この法律が出来たことで戸籍も女性になっています。法律はそれぞれの努力によって出来上がっていきますが、必ずしも完璧ではありません。この法律も改正する必要を残しながら成立したのでした。改正すべき点は、心の性と体の性を一体にして戸籍も変更する場合、子どものある人は戸籍変更が出来ないというところです。平成15年に法律が出来たときも、子どもがいても戸籍上の性を変えることが出来るようにしてもいいのではないかという議論があったのですが、自民党サイドから「家庭の中でお父さんが急にお母さんになったら子どもがびっくりするでしょう」という、”子の福祉”を尊重すると言う意見に押されて実現できなかったのでした。しかし実際には、子どもは生まれたときから性同一障害の父か母の元に生まれているので、親自身が、親の求める性になって行くということに違和感を感じていないし、すでにスカートをはき、私は女性だと主張している戸籍上の父は、戸籍を変えることを認めたほうが、国民の幸せを追求する権利を最大限尊重するという我が国の憲法に照らしても正しいのではないかと思います。その家族がそれで幸せなのならば、法律はそれを認めなければならないのではないでしょうか。家庭の幸せは、あるいは個人の幸せは、法律が決めるべきものではありません。
 きょうの会議に出席していた中村哲参議院議員は、当事者の方に大変お尋ねしにくいのですが、と前置きしながら「なぜ結婚したのですか」と問うていました。ここは私も聞きにくいところでしたが、当事者の方は「体の性に合わせて一生懸命生きようとした結果なんです」と答えておられました。心と体の性が違うという苦しみの中で生きて来られた方の声でした。
 少数者の意見はなかなか法律に反映されません。しかし少数者の方々も幸せだと思う社会が、本当の健全な社会ではないかと思います。性は、多様です。多くの方が与えられている異性愛と言う性は80%の方が持っているものといわれています。80%の方が幸せなら後はどうでもいいという社会でいいわけがありません。みんなが幸せを感じられる社会を切り拓いて行きたいと思います。


松浦大悟
http://www.dai5.jp/cgi/report/blog.cgi?year=2008&month=3&day=4
>2008年 3月4日
性同一性障害者特例法見直し検討チーム
法務部門・男女共同参画調査会内に設置された性同一性障害者特例法見直し検討チームに出席し、参議院法制局から5年前の法案成立時の議論の経緯についてヒアリングするとともに、山本蘭「性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会」代表からヒアリングしました。