改正性同一性障害者法が成立、子が成人していれば性別変更可能

動画ニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00134442.html
FNN
FTM記者会見)
>下の子が生まれた直後あたりから、いわゆる性別移行という形で、こういった外見的な治療を始めたわけですけれども、戸籍が女性であると、かえって子供たちのほうに混乱が生じることがあると思います。


スポーツニッポン
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080610067.html
性同一性障害の森村さん「取り残された気持ち」
 性同一性障害特例法の改正を受け、男性から女性への性別変更を望んでいる奈良県生駒市の通称森村さやかさん(47)が10日、奈良市内で記者会見し「前進したのは間違いないが、両手を挙げて喜ぶことはできない。取り残された気持ち」と涙ながらに話した。

 森村さんは戸籍の性別変更を申し立てたが、子どもがいたため退けられ、特例法の改正を求めていた。

 今回の改正で要件は「子がいないこと」から「未成年の子がいないこと」と緩和されたが、子どもはまだ10代前半。当分、変更は認められない。

 森村さんは「要件撤廃に向けた活動を振り返ると、偏見もあってつらかった。でも、これからも頑張る」と力を込めた。
[ 2008年06月10日 19:40 ]


毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080611k0000m040043000c.html
性同一性障害特例法:改正法成立 戸籍変更要件が緩和
 心と体の性が一致しない性同一性障害者の戸籍上の性別変更を認める「性同一性障害者特例法」の改正案が10日、衆院本会議で可決、成立した。「現に子がいないこと」としていた戸籍変更の要件を「未成年の子がいないこと」に緩和した。
 同法は03年、性同一性障害に対する社会的認知が進んだことを背景に、超党派議員立法で成立。「『父である女性』」や『母である男性』を認めると、子が混乱する」などの懸念から、「子なし要件」が盛り込まれた。だが、欧米の同様の法律にはこうした要件はなく、成人した子であれば混乱は少ないなどの当事者団体からの要望を受け、与野党が見直しを進めていた。
 「性同一性障害をかかえる人々が普通にくらせる社会をめざす会」の山本蘭代表(50)=東京都港区=は「(子なし要件の)全文削除とはならず、手放しでは喜べない。(子が成人するまで)十数年待つ当事者もいる」と話した。【石川淳一



民主党
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=13465
2008/06/10
衆院本会議】性同一性障害の性別変更の要件緩和へ 改正案が可決、成立
性同一性障害者の戸籍上の性別変更の審判を行う要件を緩和する「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の一部改正案」が10日、衆議院本会議で全会一致で可決、成立した。

 同法案は、特例法3条が性別変更の審判を行う要件として挙げている「現に子がいないこと」といういわゆる「子なし要件」を緩和し、「現に未成年の子がいないこと」とするもの。民主党は法務部門と子ども・男女共同参画調査会で共同設置した検討チームで当事者や有識者からの意見聴取を重ね、子なし要件を削除する方針をまとめたが、削除に反対する与党との協議の結果、改正附則に検討条項を付加することを条件に、同案を一歩前進として了解することとし、参議院法務委員長提出法案とした。



サンケイ
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080610/plc0806101314009-n1.htm
改正性同一性障害者法が成立、子が成人していれば性別変更可能
2008.6.10 13:13
心と体の性が一致しない性同一性障害者の戸籍上の性別変更を認める「性同一性障害者特例法」の改正案が、10日の衆院本会議で可決、成立した。同法で定める性別変更要件が、改正前の「子がいない」から「未成年の子がいない」に緩和された。
 特例法は性同一性障害が社会的についての社会的な理解が進んだことを背景に、平成15年7月に超党派による議員立法で成立。その際、「父である女性」「母である男性」が出現すると、子供が混乱するとの意見があったため、性別変更を認める要件の中に「子がいないこと」が盛り込まれていた。
 しかし、通常は子供が親よりも長生きする。このため、子供がいる性同一性障害者は性別変更をすることが事実上不可能になる上、欧米の法律には同様の規定はないため、「子なし」要件の削除を求める声が性同一性障害者から上がり、与野党が見直し作業を進めていた。
 特例法が施行された16年7月から今年3月末までに、840人の性別変更が認められている。


TBS
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3872975.html
性別変更要件緩和する改正案、可決
肉体としての性別と自分の意識としての性別が一致しない性同一性障害の人が、戸籍上の性別を変更する際の要件を緩和する特例法の改正案が、10日の衆議院本会議で可決されました。

 性同一性障害をめぐっては、これまで20歳以上で現在結婚しておらず、子どもがいないことなどを条件に、戸籍上の性別が変更できることになっていましたが、性同一性障害の人たちから「子どもがいる場合も認めてほしい」という要望が出ていました。

 これを受け与党と民主党は「成人していれば福祉上の影響はない」として、子どもが成人になった場合に、性別を変更できるようにすることで合意。10日の本会議で改正案が全会一致で可決、成立しました。

 また、視覚障害を持つ児童・生徒を対象に、文字や図形を大きくした「拡大教科書」や点字教科書を無償で支給する制度を盛り込んだ法案も、10日午前の委員会で可決したあと、本会議で成立しました。(10日12:35)


共同通信
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061001000030.html
子の成人で性別変更可能 改正特例法が成立へ
 心と体の性が一致しない性同一性障害者の戸籍上の性別変更要件を緩和する改正特例法が10日午後の衆院本会議で全会一致で可決、成立した。要件の1つ「子どもがいないこと」(子なし要件)を、子どもが成人していれば性別変更できるように改める。施行は公布の6カ月後。
 現行特例法は2003年7月に成立。戸籍と実生活の性が違うことを理由に公的手続きや就職などで被っていた社会生活上の不利益を解消する目的だった。家裁に審判を請求し認められると性別変更が可能になったが、20歳以上で現在結婚していない場合などに限定。さらに子どもがいる場合は「家庭が混乱する恐れがある」との指摘で、子なし要件も加わった。


NHK
http://www.nhk.or.jp/news/t10015149831000.html
6月10日 15時47分
心と体の性別が一致しない「性同一性障害」の人が、戸籍上の性別を変更できる条件を緩和し、子どもがいる人でも、子どもが成人になった場合は変更できるようにすることを盛り込んだ改正性同一性障害特例法が、衆議院本会議で全会一致で可決・成立しました。

性同一性障害をめぐっては、20歳以上で結婚していないことや、子どもがいないことなどの条件をすべて満たした場合、戸籍上の性別を変更できますが、性同一性障害の人たちから、「子どもがいる場合も認めてほしい」という要望が出ています。これを受けて、改正性同一性障害特例法は「親の性別が変わることで、子どもがショックを受けることも予想され、一定の分別がつく年齢まで待つ必要がある」として、子どもが成人になった場合には性別を変更できるようにするとしています。この法律は先週、参議院を通過し、10日の衆議院本会議で採決が行われた結果、全会一致で可決・成立しました。