子が成人なら性別変更可能に、参院法務委が改正法案可決

日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080603AT1G0300P03062008.html
子が成人なら性別変更可能に、参院法務委が改正法案可決
 参院法務委員会は3日午後、性同一性障害者の戸籍の性別を変更できる特例法改正案を全会一致で可決した。現在は子供がいれば性別を変更できないが「未婚者で子供が成人していること」を条件に変更を認める。今国会で成立する見通しだ。
 同委は取り調べの全過程を録音・録画する刑事訴訟法改正案も民主、共産、社民党などの賛成多数で可決した。4日の本会議で可決し、衆院に送付するが、与党が反対しているため今国会では成立しない見込みだ。同法案は民主党が昨年の臨時国会議員立法で提出し、継続審議となっていた。(14:02)


NHK
http://www3.nhk.or.jp/knews/t10014996211000.html
性同一性障害 戸籍変更緩和へ

自民、公明、民主の3党は、心と体の性別が一致しない「性同一性障害」の人が、戸籍上の性別を変更できる条件を緩和し、子どもがいる人でも、子どもが成人になった場合は変更できるようにすることで合意し、今の国会に共同で法案を提出することになりました。
(6月3日 9時48分)


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080603-OYT1T00568.htm?from=navr
性同一性障害での戸籍の性別変更、要件緩和へ…参院に法案提出
 性同一性障害者の戸籍上の性別変更を認める要件の一つである「子がいない」を、「未成年の子がいない」に緩和する改正性同一性障害者性別特例法案が3日、参院法務委員長提案として参院に提出された。
4日の参院本会議で可決し、衆院に送付され、今国会で成立する見通しだ。

 同法は性同一性障害者の社会的認知の高まりを受けて、2003年に超党派議員立法で成立。「『女である父』や『男である母』の出現で家族秩序に混乱が生じ、子どもの福祉の観点から問題」などの意見があり、「子がいない」要件が入れられたが、性同一性障害者らはこの要件の削除を求めていた。
 
(2008年6月3日18時50分 読売新聞)


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080604k0000m010048000c.html
性同一性障害:性別変更の要件緩和へ
 心と体の性が一致しない性同一性障害者が戸籍上の性別を変えられる「性同一性障害者特例法」について、「子供がいる場合は性別変更を認めない」とする要件を緩和する改正案が3日、参院法務委員会で可決された。今国会中に成立する見通し。「未成年の子がいない」場合に変更を認める内容で、子供が成人していることを条件に「女である父」や「男である母」が容認される。
 同法は03年、性同一性障害に対する社会の理解が進んだことを受けて超党派議員立法で成立。その際、子供がいる場合は、「家庭が混乱する」などの慎重論に配慮し「子供がいないこと」が要件となった。04年7月の施行から今年3月末までの間、840人が家裁の審判を経て性別変更が認められている。
 しかし、当初から性同一性障害者は要件の削除を要望しており、与野党が見直し作業を進めていた。【坂本高志】
毎日新聞 2008年6月3日 19時10分