cisgender・シスジェンダー

Cisvestismは、ご指摘のとおり、transvestismの対概念と思われる。
両方とも、ドイツの性科学性者Magnus Hirschfeldの命名である。
transが「あっち側」でcisが「こっち側」なので、cisvestismを「同性装症」と訳すのも正しいと思う。
ただ、cisvestismは、自己と同一のジェンダーを強調する服装(男性が軍服とか、女性がドレス)だけでなく、「異性装ではないけど、コスプレして興奮」、という概念のようなので、「同性装症」という翻訳だと、誤解を招くかもしれない。


ところで、cisとtransが反対概念なので、「cisgender」という言葉があるか検索してみた。
すると見事にwikipedeiaでヒット。
http://en.wikipedia.org/wiki/Cisgender

予想通りの意味。
「身体的性別とジェンダーアイデンティティの一致する人」という意味で、「non-transgender」ということ。
Cisgenderという言葉を使うことで、transgender概念が相対化され、transgenderが異常であるという考えに疑義を持つことになるとのことだ。
1994年ころから使われだしたらしい。


で日本語でも調べてみたら、「シスジェンダー」で玖伊屋が見事にヒット。
http://kweeya.jp/report/047
>トランスがあるならシスやメタがあってもいいじゃないか。

有機化学をかじったことのある人なら、六角形のベンゼン環の、隣り合った頂点に二つ化合物がついたらシス。対角状についたらトランス。一つ飛びならメタ。という呼び方があるのを知っているでしょう。

性別に違和感がある人をトランスジェンダーと言うなら、違和感がない人をシスジェンダー。あるようなないような人をメタジェンダーと言ってみませんか。


さすが、阿倍まりあ様。