8月30日の論文翻訳(http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060830/p1)続き。
今日はPaedophilic target identity inversion(小児性愛対象同一性倒錯)の症例と、コメントの部分。
以下翻訳。
症例2と3
2人とも少年との性行為経験あり。2人とも男の子の体操着を着て、少年になったことを想像しながらマスターベーションする習慣あり。
症例4
男女両方の子供に性的魅力を感じる18歳男性。性的な空想をしているとき、10歳の少年のように自分を感じる。
症例5
22歳男性。オムツフェチで、男女両方の子供に性的興味あり。しかし、子供に惹かれる理由は、子供がオムツをはいているから。オムツフェチプレイとしては、オムツをはき、オムツの中におしっこをし、マスターベーションをする。一日中オムツをはくこともあり。ときどき、わざとズボンからオムツをはみださせ、人に気づかせるようにする。(このプレイは露出的なトランスベスタイトと似ている。彼らは、見知らぬ女性にパンティーやブラジャーを着ていることを見せて喜ぶ。)彼はオムツをはいているときは、赤ん坊のように自分を感じる。
症例6
23歳、異性愛の小児愛者。特に子供の下着に関心あり。彼はオムツをはいてお風呂に入る習慣がある。女性のベビーシッターに犯される子供になる、という性的空想も持つ。この性的空想の中では、ベビーシッターは自分の小さな娘を連れてきて、彼はその女児の後ろから、股間にペニスをこすりつけるという空想もある。
コメント
女好き男と、小児愛者に見られる病理現象の共通項には、ひとつ考慮すべき違いがある。年齢同一性障害においては、性同一性障害においての「性転換症」のような、体まで変えたいという強烈なものはなかった。明確な理由は不明だ。年齢同一性障害においては、その欲求に限度があるのかもしれない。あるいは単に、外科技術的に無理だから、あきらめているのかもしれない。
続く