「あなたに触れられると泣きたくなるほどうれしいんだ」

「あなたに触れられると泣きたくなるほどうれしいんだ」を読む。

性同一性障害の著者がさまざまな思いを詠んだ詩作集。


詩の感想というのは難しいので、印象的なのをいくつか引用。


僕はいま
世界のどこに
あるんだろ
知ったところで
何もかわらず。


告白をしたくないんじゃ
ないんだよ
言えない僕を
もう許してよ。


カミサマも
まちがうことは
あるんだよ
まちがえたなら
謝れよ


運命の人に
ようやく出会えたと
思っていたのは
僕だけでした


彼氏でも彼女ですらも ない僕は
愛されること
あきらめてしまった