新潮45の4月号読んでたら、「クラッシュフェチ」という知らない概念が出てきたのでメモ。
216P
＞果物や模型、昆虫、小動物など、小さなものを自分自身に見立て、それが美しい女性に踏み潰されるのを自分に投影して興奮する“クラッシュフェチ”という性癖。
具体的には、新潮45では、SMの女王に頼んで、持参したハムスターを踏み潰してもらうM男というのが出てきた。
ハムスターが踏まれることで、そのM男は、自分が踏まれるような気持ちを抱き喜んだと。
しかし、SMの女王は、ハムスターを踏み殺し続けた結果、精神に変調をきたしたと。
「クラッシュフェチ」で検索すると確かに「女の子の車に踏み潰してもらう」とか、マニアなサイトがいろいろ出てきた。
精神疾患的にはどういう扱いになるか。
DSM-IV-TR的には、302.9特定不能の性嗜好異常になるであろうが。
診断基準的には難解かも。
つまり、果物や模型が踏み潰される場合は
基準B .その空想、性的衝動、または行動は、臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
を満たす必要があろう。
しかし、昆虫、小動物などの場合は、小児性愛や、窃触症の場合と同様に、苦痛や機能の障害がなくても、行動化した時点で、性嗜好異常とみなしてもよいかも。
小児性愛や、窃触症の場合は、相手の同意がないために、行動化すれば、性嗜好異常とみなされるわけだが。
昆虫、小動物などの場合は、人間じゃないので、同意は関係ないけど、残酷性を考えると、行動化すれば、やはり疾患とみなされるか。
まあ、議論の余地はあると思うが。
ついでに英語で「crash fetishism」で検索すると「car crash fetishism」というのがもっぱらヒットした。
これは「自動車衝突事故マニア」で、ちょっと違うジャンルのようだ。
