レオナルド・ダ・ヴィンチは性同一性障害か6

「これで最後」といいながら、しつこく続くのは、宇宙戦艦ヤマトのようだが。


昨日紹介したフランク ツォルナーの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は、簡潔ながら示唆に富む良書。
印象的なのは、次の指摘。


>中年男性をリアルというより、グロテスクに描いた。


たとえば。

http://www.jrea.co.jp/leonard/figure/figure9.html
「グロテスクな顔の習作」


あと、以下のサイトにもいくつかあり。
http://www.malarze.walhalla.pl/galeria.php5?art=47


そういわれれば、「最後の晩餐」でも、ユダは当然にせよ、ペテロも「ナイフを持ったアブナイおやじ」だし、ほかにも人相の悪いのがごろごろいる。
12使徒なら、もう少し善人顔してもよさそうなものだが。


ダ・ヴィンチは、中年男性がよほど嫌いだったのだろう。
理由の一つには、精神分析的解釈としては、強い父に対する、エディプスコンプレックスということになるのだろうが。


あと、ペテロを始めとする、強そうな男が実際嫌いだったのでは。
体育会系とか、プロレス遊びをする男子が嫌いなMTFみたいな感じで。


もひとつ、若い美少年時代はともかく、男性として老いたものへ嫌悪感もあったのでは。
ダ・ヴィンチ女装自画像シリーズが、ダ・ヴィンチが中年になってから始まったのも、そう考えると合点できる。


男性として老いて行く自分に恐怖を持ったダ・ヴィンチは、中年になり、より強く女性化願望をもったのでは。
中年初診MTFみたいな感じで。


最後、関係ないが、「ダ・ヴィンチは結合双生児に関心を持っていたのでは」と、思って、探してみたら、こんな絵やはり描いていた。