性同一性障害者の受刑者は多いのか

性同一性障害者の受刑者の割合が多いかについて、三橋さんが考察している。
http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/201204020002/
>(推計4)そこで成人(少年を含む)男性の人数に占める受刑者男性の率を考えると、
男性 69891/5338万≒1/764
女性 6989/5771万≒1/8257

(推計5)MtF、FtMの人数を推算すると、
15歳以上のMtFは13000人に1人として4206人
15歳以上のFtMは6500人に1人として8878人

(推計6)MtF、FtMの受刑者率を推計すると、
MtF=25/4206≒1/168
FtM=15/8878≒1/592

(比較2)FtMの受刑者率は、一般女性の13.9倍、男性の1.3倍。
MtFは一般男性の4.5倍、女性の49倍。


ここまでの三橋さんの推計に特に異論はない。


FTMが女性としては多いが、男性と比較するとほぼ同じ割合なのが興味深い。
印象としては「俺は昔ワルだった」FTMさんは結構いる割には、受刑者少ないな、と思った。
でも、よく考えるとチョイ悪の、思春期の一時的やんちゃの人が多いので、実刑はそれほどないのかもしれない。


MTFは多いが、臨床の実感としては、意外である。
メンタルクリニックに受診する人と受刑者は、ちょっと違う層なのかもしれない。
また、アメリカでは、黒人のほうが白人より有罪になりやすいという統計があると聞いたことがある。
MTFも、司法のバイアスにより、一般男性より、逮捕されたり、実刑判決をくらいやすいという可能性もあるのかも。