性指向別の性同一性障害4

プロ野球もなかなか大変で。
老舗の埼玉のチームは、中堅どころのメンバーがやめたり、故障がちであったり。
4番1人では試合にはならないだろう。
これでは、海外に人が流れるのも無理もないか。

ま、それはともかく。
あとは、11月8日の続き。
翻訳も飽き気味だけど、せっかくなので、もう少し続く。
きょうのところは、FTMMTFを比較した後、子供のサブグループ分類への考察と続く。
この辺はよく言われていることだが。
Transgenderism and Intersexuality in Childhood and Adolescence: Making Choicesより。
以下訳。

2002年のSmithの研究では、MTFFTMでは、同性愛と同性愛でないものの違いのパターンは同一のものではなかった。
初期の研究でも、MTFFTMの違いが指摘されている。
違いのほとんどは、FTMの方がより適切な発達をしていることを示している。
たとえば、FTMの方が、両親や兄弟と強い結びつきがあり、一人の同性との安定的なパートナーシップを形成し、その生活に満足している。
FTMは性転換について、最初に医師にかかるとき、社会的にも性的にも、よりまとまっている。
FTMは性転換を望む年齢がMTFより若く、結婚歴や子供を持つものが少ない。
FTMは異性との性的経験が少なく、MTFより子供時代に異性行動をしていたことが多い。
FTMは治療前、治療後ともに、心理的により良好に機能する。
ほとんどの研究において、FTMでは、同性愛とそうでないものの区別はされていない。
それゆえ、FTMMTFの違いが、病因の違いから来るのか、ほとんどのFTMが同性愛だからかはわからない。

大人と同様に、子供においても、反対の性への一体感の強さとタイプは異なる。
GIDを持つ子供の多くは、TSにはならない。
しかしながら、小数でもある程度のものはTSになる。
それゆえ、GIDを持つ子供は、少なくとも2つのサブグループに分けることができそうだ。
同性愛予備軍と、TS予備軍だ。
問題は、どのような子供がTSになり、どのような子供がならないのか予測が出来ないことだ。
どのような子供がTS以外のジェンダーの問題を持つようになるかはもっとわからない。
さらに問題を複雑にしているのは、既述したように、すべての大人のTSが、かならずしも子供時代にはっきりとしたGIDではないということだ。

明日以降にしつこく続く。