タイトル気になり読んでみた。
1975年頃、釧路が舞台。
登場人物に「ブルーボーイ」がいるのだが、そのころそういう呼び方だったのかな、と疑問。
ブルーボーイ事件が1964年。wikiによれば1967年ころまで使用例。
調べると、このタイトルは大竹まことの20歳のころの実話からとったらしい。
桜木紫乃、大竹まことの言葉をまんまタイトルに! 女装歌手、ストリッパーの物語 | ananニュース – マガジンハウス (ananweb.jp)
大竹まことは1949年生まれ。20歳なら1969年。
1969年ならまだそう呼んでいたのか。
小説では1975年の設定なので、実際そう呼んでいたのかどうかはわからない。
でも読んでいくうちに、1975年のブルーボーイだからこそいいのだと、気が付いた。
1960年代の全盛時代の輝いていたブルーボーイとはちがい、1975年は、時代から取り残された感がある。
だからこそ、胸を打つ。
ちなみに、ブルーボーイのモデルはカルーセル麻紀さんらしい。
小説は、じわっと暖まる、いい話だった。