出版が1976年らしいので、私が11歳の時に読んだようだ。
「将棋でずるをする奴は伸びない、知的正直であれ」
「骨董品の目利きになるには、自腹で買うこと。それと同じで本は身銭を切って買え」
など、小5の子供には、役立つことが書いてあったのを覚えている。
ただ、最後のほうで、「結婚や子育ては知的生活の邪魔だ」という主張から、
同性愛についても触れてあった。
P213
>西洋のインテリには、昔から同性愛が多かったのも、この観点から見ると説明がつく。
>明治以後、日本のインテリのあいだでホモがあった例はほとんど知られていないが、それは戦前派の女性が、夫の邪魔にならなかったからである。
>現代の社会において、自由なる知的生活を送るということは至難のわざである。その理想を追求すれば家庭を破壊したり、忌まわしい性的傾向におもむいたりすることになる。
まあ、今となってはご冥福を祈るばかりである。
- 作者: 渡部昇一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/04/23
- メディア: 新書
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