DSM-IVとDSM5案、Transvestic Disorderの相違点

DSM-IVとDSM5案で、変わった主な点。

1.「Transvestic Fetishism」が「 Transvestic Disorder」と病名が変わった。
TVだからといって、フェチとは限らないという理解の進展の反映か。


2.「異性愛の男性が(in a heterosexual male)」がなくなった。
TVは性指向によらず、男女いずれにあるという理解に。


3.「該当すれば特定せよ
フェティシズム(生地、素材または衣類により性的に興奮する)を伴うもの
自己女性化性愛(女性としての自己を考えたり想像することで性的に興奮する)を伴うもの
自己男性化性愛(男性としての自己を考えたり想像することで性的に興奮する)を伴うもの」が加わった。


4.そのかわり、「該当すれば特定せよ:性別に不快感を伴うもの」がなくなった。
これは、そういう人は、むしろAutogynephiliaだと、考えてのことだろう。


感想としては、Blanchard説の独り舞台という感じ。他に論文がないのかもしれないが。
あとautoandrophiliaは理屈の上ではわかるけど、臨床上意味をなすほど実在するのか疑問だが…。