「子は無戸籍」 性同一性障害の男性が対応批判

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003626407.shtml
神戸新聞
「子は無戸籍」 性同一性障害の男性が対応批判 
 性同一性障害で戸籍上の性別を女性から男性に変更し、第三者精子による人工授精で妻との間にもうけた子が無戸籍となっている宍粟市出身の会社員前田良さん(28)=大阪府東大阪市=が21日、東京都内で講演。「一般的なAID(非配偶者間の人工授精)なら嫡出子となるのに、なぜ自分は認められないのか」と国の対応を批判した。


 前田さんは2008年、性同一性障害者に戸籍の性別変更を認める特例法に基づいて男性となり、結婚。昨年11月に男児が生まれたが、宍粟市役所は法務省の指導で嫡出子として認めず、男児の無戸籍状態が1年以上続いている。

 夫以外の精子を使った人工授精は日本でも約60年前に始まり、すでに1万人以上が生まれたとされる。夫が生来の男性の場合は、一般的に嫡出子として出生届が受理されている。

 この日は前田さんの妻(28)も体験を語り、「法律と運営する機関がどれほどずさんかを思い知った」と思いを吐露。夫婦を支援する国会議員のほか、前田さんと同じ立場で妻が出産を控えているという人ら約30人が意見交換した。(磯辺康子)

(2010/11/22 13:51)