性同一性障害夫婦の人工授精は慎重に…学会通知

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110226-OYT1T00650.htm

性同一性障害夫婦の人工授精は慎重に…学会通知
. 日本産科婦人科学会は26日、性同一性障害のため女性から男性に戸籍上の性別を変えたうえで結婚した人に対しては、第三者精子を使って妻との間に子供をもうける「非配偶者間人工授精」の際、嫡出子と認められないことを説明するなど、慎重な対応を求める通知を発表した。


 兵庫県宍粟市で2009年11月に生まれた男児が、「父親が戸籍上は男性でも生物学的に女性」だとして、嫡出子と認められなかった。法務省も「嫡出子とは認められない」との見解を示したため、同学会が会員への通知を決めた。

 同学会の吉村泰典理事長は、「子供の福祉を考え、十分に説明して同意を得た上で行わなければならない。きちんとした法整備が必要だ」と指摘している。

(2011年2月26日21時06分 読売新聞)

時事
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011022600303
性別変更夫婦の人工授精に慎重姿勢=嫡出子困難との回答で−日産婦学会
 性同一性障害のため女性から性別変更した夫が、妻との間に人工授精でもうけた子の嫡出子認定問題で、日本産科婦人科学会は26日、法務省から認定は困難との回答があったとして「人工授精には慎重にならざるを得ない」との見解をまとめた。同日の理事会で決定し、近く会員に通知する。
 性同一性障害者特例法は、一定の基準を満たす同障害者の戸籍上の性別変更や、変更後の結婚を認めている。同学会は、依頼者の法的婚姻関係を実施条件の一つにしており、「強い要望もあり、やめるわけにもいかない」(吉村泰典理事長)との立場。「実施する場合は法務省の回答を十分に説明し、理解と同意を得ることが重要」と会員に説明するという。(2011/02/26-19:12)