それでもラスト・フレンズにイエスという

ラスト・フレンズ最終回の評判あまりよくなかったみたいだけど。


せっかくなので名場面の解釈をしてみよう。


・ エリとオグリンの結婚式
この場面の評判悪かったが。
ある意味当然である。
このドラマのテーマはポリガミー(3P)の礼賛である。
であるなら、モノガミー(2P)の結婚式は、ぞんざいに扱われるのは当然である。
この結婚式が陳腐であるからこそ、ラストの3Pが、輝くのだ。
あとついでに、結婚式におけるルカのファッションは、FTMも一般的女性も着そうにないけど、いけてるファッションで、ここにも隠れたトランスジェンダリズム宣言があったといえよう。


・ バイク事故
ここも評判悪いシーンだが。
しつこいけど、3Pがテーマである。
であれば、2ショットのバイクシーンには天罰が下って当然である。
バイクが壊れないと、3人一緒に吉祥寺に帰れないではないか。
ついでにいうと、チバに行く途中の湾岸道路、葛西の観覧車が映っていた。
で、そのあとは銚子である。
何が言いたいことかというと、浦安はスルーしたのだ。
セカンドオピニオンを浦安にとりにいくこともなく。
ここはルカの性同一性障害からの決別を示唆するシーンだったのだ。(と、あえて断言してみる)


・ 出産直前
出産直前にミチルの病態が悪化した。
ここも一見すると意味不明だが。
これはたんに、生命が誕生しただけでなく、「死からの再生」だったのだ。
つまり具合の悪くなった時、過去のミチルは死に、新しいミチルとルミが誕生したのだ。
すなわち、ソウスケは死に、ルミは、ミチル、ルカ、タケル3人の子として、再生したのである。


というわけで、一見不可解だったり凡庸だったりするシーンは、3P礼賛というエンディングに向けての偉大なる布石だったのである。