『東大生はなぜ「一応、東大です」と言うのか?』を読む。
- 作者: 新保信長
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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作者の新保信長氏は、便所の落書き同然だった私の原稿を全面的に書き換えて、「シンデレラさん、お大事に。」を、出版に導いてくれた偉大な編集者。
この本もさすがに、世のなかにあふれる東大論および東大生そのものを、細かな突っ込みを入れ続け、大変笑える。
で、途中、「一応」がどんな場合につくかをいろいろと考察していた。
私もちょっと考察してみた。
「一応トランスジェンダーです」とはあまり聞かないが、
「一応性同一性障害です」とは時々聞く。
おもに、当事者のコミュニティに参加し始めた人が、自己紹介的なときに、精神科に通ってないとか、通ってるけど診断しっかり聞いてないとか、診断されたが、まだ自分自身でしっくりきてない場合に使う気がする。
「一応トランスジェンダーです」とはいわないけれど、「一応性同一性障害です」というのは、「性同一性障害」のほうには医学的意味づけがあるからかもしれない。
あと、「一応MTFです」とか「一応FTMです」とかもたまに聞く。
これは、当事者のコミュニティに参加し始めた人が、パス(MTF、FTMとして)に自信がない場合に用いる気がする。
実際に、ホルモン開始間もないMTFはFTMに、ホルモン開始前のFTMはMTFに間違われることは時々あると思う。