めしべのない花 中国初の性転換者莎莎の物語

「めしべのない花 中国初の性転換者莎莎の物語」を斜め読み。

めしべのない花―中国初の性転換者 莎莎の物語

めしべのない花―中国初の性転換者 莎莎の物語

>1983年、中国初の性転換手術を受けた”彼女”は、新たな人生を歩み始めた。文化大革命の嵐、軍隊生活、結婚、香港での華麗な日々、運命の出会いと別れ・・・。数奇な運命をたどるシャーシャの、激動の半生を綴ったノンフィクション。


本名: 張克沙
1983年1月ごろ、北京医学院第三病院整形外科の王大玫(ワンダーメイ)教授が執刀。
退院後10ヵ月後女性として、戸籍登録。


しかし、「性転換者」というのは少し疑問。
彼女、思春期になっても精通、声変わり、ひげ、筋骨などの第二次性徴あらわれず。
男性ホルモン投与されたら、変化が。(でも本人嫌がり、男性ホルモン投与はすぐ中止)
というわけで、男性ホルモン低下のなんらかのインターセックスではなかろうか。


本全体の感想としては、執筆者の主観が入った心理描写が少々うっとうしかったが、全体としては貴重な内容か。


あと、監修者、白井紀子のあとがきが興味深い。
p376
>中国でもすでに国家衛生部が性転換手術に関するガイドラインの策定に入っているが、まだ全国統一のものはできていない。手術が受けられるために備えていなければならない具体的な要件は地域や病院によってまちまちで、一般には年齢制限や家族および職場の同意書を条件づけているものの、厳しいところではさらに未婚であること、望む性で三〜五年間生活をする試行期間を設けること、学歴を大卒以上に制限する(!)などの条件をつけているところもある。


以下関係サイト
>中國變性第一人出書 自言女人最重要的是婚姻
漢字で想像して試訳?(中国の性転換手術第一号が本を出版。 女性にとって一番大切なことは結婚です、と語る。)
ちなみにこの本は、2003年の「女人夢−中国変性第一人」という本で、「めしべのない花」とは別の本。
http://202.98.123.203:82/society/shgj/20030606/20036691556.htm


なんか翻訳面白くなってきたので、さらに挑戦。
http://www.zaobao.com/cgi-bin/asianet/gb2big5/g2b.pl?/special/newspapers/2003/06/lndaily100603.html
 > 據張克沙介紹,1982年12月,他到北京的北醫三醫院,找到了王大玫教授,王教授仔細地詢問了他的心理狀況,又做了全面的身體檢查。1983年的1月10日早上,他被推進了手朮預備室。他全身赤裸,讓攝影師為他留下了他作為男人的最后的一張相片。然后他被推進了手朮室……“手朮共做了整整12個鐘頭。當我醒來時我告訴自己,從今天開始,我就是真正的女人了!”


以下、訳、というより漢字を見ながらの妄想的文章。


張克沙によれば、1982年12月、北京の北京第3医院に行った。到着すると王教授は、詳細な心理状態の診察を行った。全身の検査も行った。1983年1月10日手術準備室に向かった。裸になり、カメラマンに向かい男としての最後の一枚の写真を撮った。そして手術室へと向かった。手術は12時間かかった。目が覚めたとき私は自分にいった。今日、このときから、私は本物の女だ。