レオナルド・ダ・ヴィンチ


麻布十番歩いていたら、マッサージ店で、犬がきれいなお姉さんに、気持ちよさそうに肩をもまれていた。
自分より階級が上の犬が存在することを知り、少しショックを受けた。


で、その後、レオナルド・ダ・ヴィンチ展に。
六本木ヒルズらしい、おしゃれでセンスはいいけど中身に乏しい展示。
研究ノート見せられても、字は読めないし。
でも、ダ・ヴィンチが、水の渦をじっと見つめ続けたのは良く分かった。


水の渦を見つめ続けるとは天才なのかなんなのか。


で、その後、ダ・ヴィンチ本をいくつか購入。
精神科医が見たレオナルド・ダ・ヴィンチ」をまず読んだのだが、内容は今ひとつ。

精神科医が見たレオナルド・ダ・ヴィンチ

精神科医が見たレオナルド・ダ・ヴィンチ

美術専門家でない割には、よく調べてはいるのだけれど、肝心の精神科医としての考察がほぼない。
最近では、ダ゛・ヴィンチは、アスペルガーとか、ADHDとか、学習障害とか、いろいろ言われているのに、その辺の考察が皆無。


しかしながら、なぜか、
136P
3)レオナルドは性同一性障害か?


という章がある。
そこでは、ジブネラ・デ・ベンチの肖像画などに女性らしさがないことなどを指摘している。

ジブネラ・デ・ベンチの肖像画
http://www.paulgraham.com/ginevra.html


そのことより、
137P
>レオナルドには恋愛や結婚の経験はない。レオナルドにしてみれば姿形で男女が理解できても、あるいは「こころ」で女性を感じることができないタイプだったのかもしれない。


と指摘している。
この指摘は同感である。
しかし、だからこそ、レオナルド・ダ・ヴィンチは、性同一性障害ではなく、自閉症スペクトラムではないかと思うわけだが。