新ローマ法王VSゲイ活動家


ローマ法王はナチ出身にして「保守主義の獅子」(lion of conservatism)である ヨゼフ・ラッツィンガー Josef Ratzingerに決定した。
ベネディクト16世 (ローマ教皇) - Wikipedia


あまり関係ないが参考図書「ローマ教皇ナチス」。

ローマ教皇とナチス (文春新書)

ローマ教皇とナチス (文春新書)

ピウス11世 (ローマ教皇) - Wikipedia


それはともかく、この新法王のこと、LGBT業界がどう受け止めているかちょっと調べてみた。


すると、Michelangelo Signorileというゲイ活動家が、1988年にヨゼフ・ラッツィンガーとすでにバトルしていたことがわかった。
The Gist


彼の著書、「Queer in America」にそのバトルぶりが記されているらしい。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0299193748/refase_theadvocatemagaz/002-4800763-0317646?vglance&sbooks


その箇所、ネットでも読むことができ、読んだら面白いので、超いい加減に訳してみた。
http://www.signorile.com/articles/nyp140.html


以下適当な訳。


1988年1月27日この事件はおきた。


聖ペトロ教会に現れるヨゼフ・ラッツィンガーへの抗議が呼びかけられた。
彼は、同性愛を「倫理的な悪」と決めたバチカン文書の作成者だったからだ。
彼は、同性愛や同性愛を容認する法律制定と教会は戦う義務があると宣言した。


ヨゼフ・ラッツィンガーは聖ペトロ教会に現れた。
私が教会につくと、すでに人々でいっぱいだった。
その日の集まりは宗教的な意味だけではなく、政治的意味もあった。
かれは、ゲイの人権を擁護する法律制定に反対する、教会の反同性愛十字軍のリーダーでもあったのだ。


ヨゼフ・ラッツィンガーの周りには、聖職者やお偉方が多数いた。
私は、抗議運動をする人々を探した。
でも、それらしき人々はどこにもいなかった。
私自身は、ここには抗議を見物にきただけで、自分で抗議運動をするつもりなど考えてもいなかった。


ところが、ヨゼフ・ラッツィンガーが演説を始めたとたん、突如、左手より8人のグループが現れた。
彼らは叫んだ。
魔女狩りはやめろ!」
さらに別の男が叫んだ。
「このナチ野郎!」
教会中にそれらの声は響き渡った。


私の体に電流が走った。
そうだ、この男のせいで、おれはこれまでずっと虐げられてきたのだ!
やつの偏見のせいで俺はずっとのけ者にされてきたのだ。
こいつのせいで、俺は学校で「ホモ野郎」とののしられてきたのだ。


しかし、警官隊が出動し、抗議運動は鎮圧され始めた。
会場は徐々に静けさを取り戻しつつあった。


突如、私は、壇上に駆け上った。
私は人々に向かって、あらん限りの声で叫んだ。
「かれは神の子ではない。」
私は続けた。
「かれは悪魔だ!」


私の声は会場を引き裂いた。
しかし、気がついたとき私は両手に手錠をかけられていた。


翌朝、新聞を見て俺は興奮した。
「ゲイが法王使節の前で大騒ぎ」
という記事が載っていたのだ。



珍訳以上。