2005.4.12.の日記に、azami様より、
>『DSM-IV-TRの日本語訳は人格障害はパーソナリティー障害に書き換えられました。日本精神神経学会の用語は人格障害のままのようです。統合失調症と同じような目的をもった書き換えのようですけど。』
とコメントをいただき調査。
といっても、ちょっと検索しただけど。
確かにDSM-IV-TRの日本語版は 、2003年12月に訳語が一部変わった、新訂版が出ていた。
http://www.igaku-shoin.co.jp/prd/00127/0012704.html
DSM-IV-TRの日本語訳は、2002年2月に出ていて、それは買って持っていたのだが。
新たな訳のが出ていたとは、正直まったくしらなった。
ちなみに、5人ほどバリバリに働いている、精神科医に聞いたが、誰も知らなかった。
いったいいつの間に出したんだ、という感じ。
人格障害がパーソナリティ障害になっただけでなく、精神分裂病が統合失調症になり、はっきりいって、わけがわからないものとなっている。
一番ひどいのがこの二つ。
Schizoid Personality Disorder 元:分裂病質人格障害、新:シゾイドパーソナリティ障害
Schizotypal Personality Disorder 元:分裂病型人格障害、新:失調型パーソナリティ障害
とまったく一貫性のない、二つの疾患名になっている。
カタカナにするのなら、
「シゾイドパーソナリティ障害」
「シゾタイパルパーソナリティ障害」
あるいは、
「失調質パーソナリティ障害」
「失調型パーソナリティ障害」
のどちらかにすべきだ。
でも、「失調」だけでは、「統合失調」に限らず「自律神経失調」とか「運動失調」とかあるので、
「統合失調質パーソナリティ障害」
「統合失調型パーソナリティ障害」
のほうがましか。
いずれにせよ、大混乱の状態なわけで。
ネット上でも、
「ジゾイドパーソナリティ障害」とか
ジゾイドパーソナリティ OR ジゾイドパーソナリティー - Google 検索
「シジオドパーソナリティ障害」とか。
http://www.geocities.jp/bukkyoucouncelling/fl-rinbutu3/fl-tiken/personality-tiken.htm
珍病名の間違いが続々と。
さらに細かいこと言うと「パーソナリティ」と「パーソナリティー」(最後、「ー」がついて延びる)の違いとか。
まったく、世界史の歴代王朝の暗記じゃあるまいし。
ころころ、病名を変えるのはやめにしてほしい。