4月12日の日記への純子さまのコメントのように、
「性転換したいのが性転換者、というのはトートロジー(同じ意味の繰り返し)」という議論は確かにある。
まあ、しかし、頭が痛いのを頭痛と呼ぶ、その程度の話の気もするので、まあ、いいじゃないかとも思う。
で、話は少しそれるが。
最近、
「性同一性障害と診断されたら、性転換したい」
という人が時々いる。
えっ、て感じ。
「性転換したい」と訴えるから「性同一性障害」と診断されるのであって。
「性同一性障害と診断されたら、性転換したい」
は順序が逆だ。
もちろん、
「性転換したいが、ガイドラインに乗ってやりたいので、まず、精神科医にしっかり診断してほしい」
という人はたくさんいて、それには問題はない。
あるいは、
「自分は性別違和はあるのだがどうすればいいか分からない」
という人が、精神科に通ううちに,identityが強固になり、性別移行の意思も固めていく、というのもよくある話で、それもかまわないと思う。
でも、そういうのではなくて、
「性別に違和感もなんとなくあるのだが、自分で自分のことはよくわからない。医者に性同一性障害と診断してもらえれば、手術を受けて性転換したい」
といきなりいわれると、あれれ?である。
なんか
「頭痛と診断してもらえれば、頭が痛くなります」
みたいな感じに聞こえる。