「神谷美恵子 聖なる声」


神谷美恵子研究はもう終わりにする予定だったが。
メールにて、
「『生きがいについて』の帯に『秋篠宮紀子さまがこの本を読んで結婚を決めた』と書いてあるがどういう理由か」
という主旨の問い合わせをいただいた。


ご本人ではないので知る由もないが。


基本知識としては、神谷美恵子氏は美智子妃殿下の「話し相手」だったことがあげられる。


更なるヒントとしては、
神谷美恵子 聖なる声」
という書籍が参考になる。
これは、神谷美恵子氏の伝記のようなものだが、美智子妃殿下とのかかわりについての記述もある。
2箇所だけ引用。


神谷美恵子氏が語った言葉として。

P10>「ここだけの話ですけど・・・美智子さまはとても寂しげでいらしたの。なにか『絶海の孤島』においでのように。


ここでの「絶海の孤島」とは、長島愛生園のようなハンセン病隔離施設をさすと思われる。


P46>神谷美恵子東宮御所訪問は、本人が病気で倒れるまで七年間にわたった。それは彼女が長島愛生園に通った時期と重なっている。どちらも極限の人である。結果として極限の人の心の支えになっていたのである。


コメント・感想は省略。


あと、本日のテーマとはそれるが、美智子妃殿下が、1986年にハンセン病患者を詠んだ歌を記す。

>「いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく」


神谷美恵子 聖なる声

神谷美恵子 聖なる声