性なる聖なる生


性なる聖なる生―セクシュアリティと魂の交叉

性なる聖なる生―セクシュアリティと魂の交叉

性なる聖なる生」を読む。


正直、タイトルは、とほほ。
緑風さん、がんばって。


それはさておき。


大月純子さんは、某学会での「大月純子、あ間違えました、大月純平です」発言で知っている人は知っているかも。自称ポリセクシュアルの牧師さん。
DOMAIN ERRORのスタッフでもある。


虎井さんは、ここぞとばかりに精神世界について語っている。
戸籍変更前は、こういうことはいわずに、戸籍変更後に堂々と、性同一性障害と精神世界との関連を記述し始めるあたりに、虎井さんの現実主義としての凄みを感じた。


いっぽうで大月さんは、聖書やキリスト教が、必ずしも、性的少数者を差別、禁止していないことを、具体的に述べている。
2004年12月14日のCGIWrap Error: Script Execution Failedで触れた、
「マタイ19:12結婚できないように生まれついた者、人から結婚できないようにされた者もいるが、天の国のために結婚しない者もいる。これを受け入れることのできる人は受け入れなさい。」
の解釈がやはりポイントらしく、これを
性的少数者も神に祝福される」と解釈しうる、と富田正樹(http://homepage2.nifty.com/room30th/ここかな?)さんという人がいっているらしい。
また、大月さん自体の生活史も語られていて、そのゆれ動きが素直で面白かった。
個人的には、大月さんが10年20年と経ち、アイデンティティが固まり、人間的にもよりおおらかになり、信仰がさらに深まったとき、どういったことを述べるのか聞いてみたいと思う。


というわけで、結構面白い1冊。