制服の感じ Uniformsgefühl


現代臨床精神医学を読んでいたら、以下の記述。


>注察妄想:自分が他人に注視されていると考える妄想。正常者でも制服を着たり特別の服装をしたりしたときには他人に注目される感じが起こり、これは制服の感じUniformsgefühl(ウェストファールWestphal,C.)とよばれるが、これが強く確信される被害的感情を伴う場合は注察妄想になる。


Uniformsgefühlというのが気になり、いろいろ調べてみたが、ほかにはこれについて触れた文献や情報は一切見当たらず、詳細不明。
Westphal,C.は19世紀ドイツの著名な精神科医のことだとは思うが。
Ophthalmologist and eponyms


しかし、特別な服装で注目される感じがするというのはわかるが、制服で注目される感じがする、というのはよくわからない。
制服を着ると脱個性化するので、人目は減る気もする。
たとえば病院内の泥棒は、白衣を着ることで、人目が集まらなくなる。


もっとも、その制服の意味する団体に違和感があると気になるかもしれない。
初めて制服を着るときの気恥ずかしさのようなものが、人目を気にすることへとつながるのだ。
しかし、慣れてきて、その団体の構成員であることがフィットしてくれば、人目も気にならなくなりそうだ。


もっとも今の日本とは違い、19世紀のドイツでは、制服は軍人限定であり、街中などできていると注目を実際に集めたのかもしれないが。


純子様推薦サイト
http://www.courts.go.jp/kouhou/mado/kaigai.html