女性用立小便器


TOTOのサニスタンド。
http://www.toto.co.jp/tips/2000/03/20.htm

>昭和初期あたりまでの農村では女の人たちが立ってするのは珍しくなかったらしいわよ。昔は着物に腰巻きだったから裾をぺろっと捲り上げて堂々とやってたみたい。ただし専用の小便器があったわけじゃないけどね。


>そうそう。もともと女性にも使える、つまり男女兼用の小便器は1920年台にはアメリカで販売されていたことがわかってるんだけど、注目を浴びたのはアメリカでナイロンストッキングが出回り始めたことがきっかけみたいだよ。便座に腰掛けて用を足すと膝が曲がるからストッキングが伸びたり伝線したりするけど、中腰の姿勢でできる小便器なら大丈夫ってことで、女性をターゲットにするようになったらしいんだ。アメリカンスタンダード社の「サニスタンド」っていう商品は女性の多いデパートや学校にたくさん設置されたんだって。


>それまでの絹のストッキングに代わってナイロン製ストッキングがアメリカで開発されたのが1938年(昭和13年)だからそのあたりじゃないかなー。日本でもTOTOが昭和26年に同じく「サニスタンド」の名前で発売したんだよ。
女性がこれを使う時は、男性用とは逆に、壁に背を向けてまたがるように立つんだよ。用を足した後は紙で拭くから、紙も小便器に流せるようになってるよ。女性用トイレに設置する場合は、男性用小便器みたいにむき出しで並んでるわけじゃなくて、仕切りってゆーかブースの中に1つ1つ置かれてたところが多かったみたい。


アメリカでは女性が多い場所、学校とか工場、デパートに多く設置されたらしいだけど、日本では立ち小便が習慣になるまでにはなじまなかったみたい。ある女学校でトイレにサニスタンドを設置したところ、「娘が立ち小便するなんてお嫁の口に差し支えるから撤去して欲しい」ってPTAから苦情出たんだって。


>そうだね。それに聞くところによると女の人のパンツが体にぴったりになってくることによって、立ち小便がしにくくなってきたっていう理由もあって、結局売れなくなっっちゃったらしいよ。昭和46年には生産中止になってるよ。


>たしかにサニスタンドで用を足すと普通の腰掛便器で用を足した時に比べて10秒も時間短縮になるってデータがあったらしいよ。
だけどサニスタンドが生産中止になったのは今から30年も前の事だし、今はその当時以上に女性の立ち小便に抵抗があるんじゃないかなー。



トリビアの泉」でも
>国立競技場には女性用立ち小便器がある・国立競技場には二十年以上も使われていない“開かずのトイレ”があり、その中には東京オリンピックのときにつくられた「女性用立ち小便器」が現存している。外国女子選手のために造ったものらしい


として紹介されたらしい。


研究テーマの先生もいる。
404 NotFound / 公立大学法人 福島県立医科大学