[ニュース](ことばの広場 校閲センターから)LGBT

朝日初出は2004年か。
エイセクシュアルより、アセクシュアルのほうが一般的なのかな。

朝日
http://www.asahi.com/articles/DA3S12420717.html
(ことばの広場 校閲センターから)LGBT
■LGBT(エルジービーティー


 最近よく聞くLGBTという言葉。「性的少数者の総称」としばしば説明されます。

 Lは女性を好きになる女性を示す「レズビアン」、Gは男性を好きになる男性を示す「ゲイ」、Bは同性も異性も好きになる「バイセクシュアル」、Tは生まれた時の体の性別と違う性で生きる「トランスジェンダー」の頭文字です。

 1990年代に欧米で使われ始め、朝日新聞に初めて登場したのは2004年。米国の活動家の発言を引いたものでした。このころ日本ではほとんど知られておらず、07年に経済誌が特集を組み、13年に大阪市淀川区がLGBT支援宣言を出したころから広まりました。昨年東京都渋谷区の同性パートナーシップ条例が大きく報じられたこともあり、ここ1年で紙面での使用は約3倍に急増しています。

 性的少数者に関する企業研修などを行うNPO法人「虹色ダイバーシティ」の村木真紀代表は「『性的』という言葉を使うだけで企業では今でも警戒される。イメージのついていない新しい言葉が求められたのでは」と話します。

 性文化史研究者の三橋順子さんは「もともと、性的少数者といえばLとGと認識されていた。BもTもすくい上げる言葉としてLGBTが生まれた」。四つのコミュニティー同士の連帯を示す言葉だといいます。

 ただ、性的少数者には、同性も異性も好きにならない「アセクシュアル」や自分を男女どちらとも思わない「Xジェンダー」など様々な人がいます。LGBTと呼ぶことで、自分は含まれないと感じる人もいます。

 村木さんは「LGBTでは漏れがある。ただ、性的少数者のイメージが湧かない人が多い現状では、LGBTの説明をして、その他にも色々な人がいると話す方が分かりやすい」。最良の表現ではないものの、性的少数者のことを知るきっかけとして使用しているそうです。

 (青山絵美)