同性婚職員の待遇改善維持 ロシアの撤回要求を国連否決

渋谷区の条例案は委員会を通過したそうだが。

気になったのは以下のニュース。
自民党同性婚に反対の立場なら、堂々とロシアの提案に賛同すべきではなかったのか。
なぜ、渋谷では反対で、国連では賛成なのか。
ロジックの一貫性を望みたい。


http://www.asahi.com/articles/ASH3T25MXH3TUHBI006.html
朝日
同性婚職員の待遇改善維持 ロシアの撤回要求を国連否決
ニューヨーク=金成隆一
2015年3月25日13時36分

 同性婚をしている国連事務職員の待遇を改善する方針を示した国連に、その方針の撤回を求めた決議案について、国連総会第5委員会(行政・予算)は24日、反対多数で否決した。国連の方針は従来どおり維持されることになった。

 これまでは、国連職員の国籍国が同性婚を認めていない場合、職員が同性婚をしても、配偶者が国連の健康保険に加入できないなどの差別があった。潘基文(パンギムン)事務総長は待遇を改善する方針を決め、国連が昨年7月に発表していた。

 今回の決議案は、この方針の撤回を求める内容で、ロシアが提出した。決議案に賛成したのはロシアのほか、中国やエジプト、インド、イランなど43カ国、反対は日米韓仏英独など80カ国、棄権はフィリピンやシンガポールインドネシアなど37カ国。

 ロシアは採決前、「国連は文化の違いを尊重するべきで、規範を決める主権は各国にある」と決議案を支持する理由を説明。米国は「ロシアの試みは、LGBT(性的少数者)の権利への自国の敵意を国連に持ち込もうというものだ」との声明を出した。

 LGBTは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)の総称。(ニューヨーク=金成隆一)


http://mainichi.jp/select/news/20150325k0000e030250000c.html
>国連:同性婚巡り米露が対立
毎日新聞 2015年03月25日 11時55分

 【ニューヨーク草野和彦】国連職員の同性婚を認めた潘基文事務総長の決定の破棄を求め、ロシアが主導した決議案の採決が24日、国連総会の第5委員会(予算)であり、賛成43、反対80の反対多数で否決された。

 米国のパワー国連大使は採決結果を歓迎する一方、「事務総長の権限をないがしろにし、LGBT(性的少数者)の権利に対する敵視政策を国連に持ち込もうとする試み」とロシアを非難。シリア内戦やウクライナ危機だけでなく、同性婚を巡る対応でも米露対立が浮き彫りになった。

 職員の同性婚について、事務総長は昨年7月、同性婚を認める国で手続きをすれば、職員の国籍に関係なく、正式な婚姻とする方針を表明した。

 国連はそれまで、職員が同性婚を合法とする国の国籍を持つ場合のみ、既婚者と認定していた。

 ロイター通信によると、ロシア代表は投票前、国連の従来の方針のほうが「文化の違いや、各国が独自に規範を決める権利を尊重している」と主張した。ロシアでは2013年、同性愛宣伝禁止法が成立している。

 一方、決議案には多くのイスラム諸国も賛成。サウジアラビアの代表は「同性婚は道徳的に容認できないと考える」と語った。