自殺未遂・自傷の増減2

まあしかし岡大のグラフは見れば見るほど興味深く、いろんなことを考えさせられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121011-00000098-mai-soci.view-000
99年から01年まで下がったのは、GID治療が行われるようになったためか。
しかし、その効果も徐々に薄れて、そこからいったん上昇。
03年から下がったのは、特例法効果か。
07年から上昇するのは、リーマンショックかもしれないし、特例法効果が薄れてきたとも見える。


まあ、でも不思議なのはそういう状況の変化で数値が上下すること。
昨日も書いたように、この統計は「その年の自殺未遂、自傷者数」ではなく、「その年の初診者がこれまでの人生で自殺未遂・自傷行為をした数」。
だから状況の変化では短期的には変わりにくいはず。
昨日の考察のように患者層が変化したとも言える。


あるいは、「今がつらくないと、過去の自殺未遂や自傷行為は、言わないが、今がつらいと過去の自殺未遂や自傷行為をいう」と言った感じで、短期的に変動するのかもしれない。