性別違和を訴える者の3年後の臨床経過

GID学会の一般演題抄録申し込み、何とか間に合った。
一応貼り付けておく。


性別違和を訴える者の3年後の臨床経過


目的:初診時に性別違和を訴えた者の3年間の臨床経過を調査した。
対象:性別違和を主訴に、はりまメンタルクリニックを平成20年の5月から7月に受診し、現在20歳に達している、148名(FTM100名、MTF48名)。
結果:GIDでないと診断されたもの:FTM14名、MTF7名
FTM ホルモン療法、初診時32名、現在59名。乳房切除術、初診時19名、現在38名。
SRS、初診時10名、現在31名。初診時ホルモン未治療でその後SRS。9/68名(13%)
MTF ホルモン療法、初診時28名、現在38名。
SRS、初診時4名、現在11名。初診時ホルモン未治療でその後SRS。1/20名(5%)
考察:3年間の経過で、SRSに至らないものも多数いた。さまざまなニーズへの医療的社会的対応が望まれる。
(学会発表時にはデータを増やす予定)