SOC7 3 ジェンダー非合致と性別違和の違い

SOC7 3 ジェンダー非合致と性別違和の違い

トランスセクシュアルトランスジェンダージェンダー非合致(gender nonconforming)は多様性の事柄であり、病理ではない


WPATHはジェンダー非合致の脱病理化を進めるように2010年に発表した。
しかし、ジェンダー非合致への偏見は世界中にある。
そのため、「マイノリティ・ストレス」をもたらす。
このマイノリティ・ストレスにより、抑うつ不安等の心理的問題が起きる。
しかし、これは社会的にもたらせたものであり、本来備わっているものではない。


ジェンダー非合致と性別違和は同じではない


ジェンダー非合致とは:「個人のジェンダーアイデンティティ、役割、表現が、ある特定の性別に定められた社会的規範から異なること」 
性別違和(gender dysphoria)とは:「ジェンダーアイデンティティと出生時に指定された性別の不一致に起因する不快や苦痛」
ジェンダー非合致の人一部のみが、人生の一時期に性別違和を経験する。
治療は個人個人で様々だ。ホルモンや手術は様々な治療のうちの2つに過ぎない。


・性別違和の診断


性別違和の苦悩が強まり、精神疾患の分類基準のレベルに達する者もいる。
診断されたからと言って、差別したり人権侵害をしていいわけではない。
診断があることにより、ヘルスケアへのアクセスを容易にし、効果的治療研究の手助けとなる。