早稲田ジャーナリズム大賞:東京・新宿で贈呈式

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早稲田ジャーナリズム大賞:東京・新宿で贈呈式
 優れたジャーナリズム活動を顕彰する早稲田大の第10回「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」の贈呈式が11日、東京都新宿区のホテルで開かれた。連載「境界を生きる」で草の根民主主義部門の大賞を受賞した毎日新聞生活報道部取材班代表の丹野恒一記者に、賞状と記念メダルが贈られた。

 「境界を生きる」は09年9月にスタートし、現在も連載中。染色体やホルモンの異常で男女がはっきり区別できない「性分化疾患」や、心と体の性別が一致しない子どもの「性同一性障害」の苦悩に迫り、医療の不備や社会の無理解を問題提起している。

 授賞式では選考委員を代表して作家の下重暁子さんが「大メディアが取り上げなかった部分に光をあてた画期的な報道。悩んでいる子どもたち一人一人に寄り添う態度に感銘を受けた」と講評した。丹野記者は「答えが見つからない難しい取材だが、自分が自分らしく生きられる社会のため、今後も取材を続けていきたい」と話した。毎日新聞の同賞受賞は3回目。

毎日新聞 2010年11月12日 東京朝刊