ファイザー医学記事賞:本紙「境界を生きる」が優秀賞に

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101001k0000m040012000c.html
ファイザー医学記事賞:本紙「境界を生きる」が優秀賞に
 毎日新聞くらしナビ面に長期連載中の「境界を生きる」が第29回ファイザー医学記事賞優秀賞に選ばれ、東京都内のホテルで30日、表彰式があった。

 同賞は優れた医学・医療記事を表彰するため1981年にアップジョン医学記事賞として設立され、大手製薬会社ファイザー(東京都渋谷区)が継承。今回は全国の新聞に09年度掲載された記事135点から大賞2点、優秀賞4点が選ばれた。

 「境界を生きる」は性的少数者の子どもを取り巻く課題を考えるキャンペーンで、昨年9月にスタート。生活報道部の丹野恒一、五味香織両記者が担当している。受賞したシリーズでは染色体やホルモンの異常で男女の区別が不明確な性分化疾患に光を当て、診断基準もない医療界の実情や当事者の苦悩をルポ。その後も、医療や学校現場の対応が遅れている子どもの性同一性障害などを取り上げている。

 大賞には神戸新聞の「ひょうごの医療」と信濃毎日新聞の「笑顔のままで 認知症−長寿社会」が選ばれた。


毎日新聞 2010年9月30日 18時13分