いっしょに読もう!新聞コンクール 鶴岡の中学3年・石塚さん奨励賞 /山形

http://mainichi.jp/life/edu/nie/news/20101105ddlk06100116000c.html
いっしょに読もう!新聞コンクール 鶴岡の中学3年・石塚さん奨励賞 /山形
 新聞記事を読み、家族や友達と感想や意見などをまとめる第1回「いっしょに読もう!新聞」コンクール(日本新聞教育文化財団主催)で、県内から毎日新聞の「記者の目」を読んだ鶴岡市立豊浦中3年、石塚志保さん(14)が奨励賞に選ばれた。

 石塚さんが選んだ記事は、生活報道部の丹野恒一記者が書いた9月3日の「性分化疾患性同一性障害」。体と心の性別が一致しない人への差別をなくし、性別の多様な形を認めようという主張に共感した。「体と性が違ってもおかしくない」という意見を同性のクラスメートに伝えた。友達は「病気について知らなかった。恥ずかしい」と反応。達成感が込み上げたという。

 92歳の曽祖母が切り盛りし、手作りシロップのかき氷が夏の名物となっている同市三瀬の雑貨店で育った石塚さん。生活雑貨などを求めに近所の人が出入りする和やかな生活環境から、将来は「人とかかわることで人を助けたり、役に立つ仕事をしたい」と夢を描く。新聞は興味がある医療関連の記事を中心に目を通すという。

 豊浦中は今年度から2カ年、NIE(教育に新聞を)の実践校。校舎内にNIEコーナーを新設し、生徒は新聞8紙を自由に閲覧した。担当の村山美紀子教諭は「自分の意見や考えをしっかりと持ち、表現できる生徒が多くなってきたようだ」と、成果に目を見張っている。【長南里香】

毎日新聞 2010年11月5日 地方版