「デートDVと学校」拝読。
著者の高橋裕子先生は、金八鶴本直シリーズの養護教諭のモデルとなった、養護教諭。
この本は、高校生のデートDVを豊富な具体例で明快に論じている。
ともすれば、「若者のすることなので」と見過ごしがちなデートDVの問題性を明らかにしており、大変勉強になった。
通常の性暴力と違い、
・被害者と加害者が毎日学校で顔を合わせること。
・加害者に対応するものが「教育者」である先生であること。
が特に難しいな、と思った。
また、巻末のほうには実際に性教育で使っているスライドが掲載されていたが、大変素晴らしいものだった。
そういった性教育を妨害する政治家は、DVの加害者の一人ともいえるな、とも思った。

- 作者: 高橋裕子
- 出版社/メーカー: エイデル研究所
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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