sao praphet song

昨日のblog、最初
「でも、カトゥーイ達が、」
と書いたところ、
ht様から、
>カトゥーイは彼の地でも蔑称なのだそうです。
日本でも自分を指してオカマということはあっても、他人を指してオカマと言えば蔑称になるのと同じかと。
ではどう呼べばいいのかというと、よりフォーマルなsaopraphetson(サオプラペーッソン)というと言葉があるそうです。
タイ語は詳しくありませんが、直訳すると「第二の女性」という意味らしい。


とコメントをいただき、あわてて
「でも、saopraphetson(サオプラペーッソン)達が、」
と書き直した。
しかし、その後、気になったので少し調べてみた。


「saopraphetson」で検索をかけると、確かに平沢進氏が
>今回、いくつかのタイ公的機関とも接触を持ち、彼女たちに関する話し合いをする機会を得た。その際私たちが提出した書類では「カトゥーイ」という表現を使わず、彼女たちのよりフォーマルな総称である「saopraphetson」(サオプラペーッソンのように発音する)または「pujinpraphetson」を使った。直訳すると「第二の女性」という意味だが、男でも女でも無い「第三の性」というニュアンスだそうだ。
http://noroom.susumuhirasawa.com/modules/phantom/?p=33
と記載しているのが見つかった。
しかし、ネット上では、「saopraphetson」は、見る限り全て、平沢進氏が、情報の出所だ。
英語googleでもまったく、みつからない。
情報のソースが一つでは、あまりにも心もとない。


で、もう少し調べていたら、「sao praphet song」と言うのが見つかった。英語では、最後にgをつけるようだ。
意味は確かにsao(女性) praphet(種類) song(2)で、「第二の女性」のようだ。


ただ、差別的か非差別的かということより、
「Kathoey」は、MTFだけでなく、女性的なゲイもふくみ、
「sao praphet song」は、よりMTFに近い概念、
と言う違いもありそうだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Kathoey
あと、こんな研究も見つけた。
http://www.hicsocial.org/Social2003Proceedings/Sam%20Winter.pdf
>We asked our 190 MtFs to say whether they thought of themselves as men, women, sao praphet song or kathoey. None thought of themselves as male, and only 11% saw themselves as kathoey (i.e. ‘non-male’). By contrast 45% thought of
themselves as women, with another 36% as sao praphet song (i.e. as a subset of female).
(190人のMTFに自分自身をどう思っているか聞いた。
男性と思っているものはゼロ、11%がカトゥーイ、45%が女性、36%がsao praphet songだった。


それ以上はちょっと分からないので、今度タイに行ったら、直接聞いてみようと思う。