精神科医は腹の底で何を考えているか

精神科医は腹の底で何を考えているか」拝読。
さすがに売れっ子の先生だけあって、面白かった。
「こういう精神科医いるよな」とか「そうそう、こう考えている」みたいな、あるあるネタが続いて。


ただ、タイトルはやや張り切り過ぎか。
なんか「おまえらにはわからなかったかもしれないが、実はこんなことを考えていたので教えてあげよう」みたいな感じで。
読んでみると、それほどびっくりするようなことは考えてなくて、患者さんは、診察中の精神科医が、ここに書いているようなことを考えているのはお見通しではないのかな。
たとえてみれば、
「ふだんは隠しているが、おれは実はすごいモノを持っているんだ」と思い切って、おらおらと露出したものの、実際にはたいしたものでもなく、まわりからは「ふーん」と軽く放置される、そんな感じ。

精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)

精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)