Web2.0とgid2.0

gid2.0は、web2.0のもじりであるが、web2.0のコンセプトとも相通じる点が多いと思われる。
「こじつけだ」「昨日と言ってることが違う」などの気もするが、そういうことは気にせず、
http://www.sophia-it.com/category/web2.0.jsp
を参照しながら、web2.0とgid2.0を比較してみる。


Web2.0
>(1)ユーザーの手による情報の自由な整理
従来のWebでは、Yahoo!ディレクトリなどのように情報をディレクトリ型に整理して配置して来た。これに対してWeb 2.0では、ユーザーの手によってこれらの枠組みに捉われることなく、自由に情報を配置する。
Gid2.0
(1)ユーザーの手による治療方法の自由な選択
従来のガイドラインでは、治療の3段階などのように治療法をピラミッド型に整理して配置して来た。これに対してgid2.0では、ユーザーの手によってこれらの枠組みに捉われることなく、自由に治療法を選択する。


Web2.0
>(2)リッチなユーザー体験
従来のWebでは、HTMLやCGIなどを利用してサービスが提供されることが多かった。これに対してWeb 2.0では、Ajax、DHTML、Greasmonkeyなどといった技術やテクニックを応用してサービスを構築し、豊かなユーザ体験を提供する。
Gid2.0
(2)リッチなユーザー体験
従来のgidでは、S医大などを利用してサービスが提供されることが多かった。これに対してgid2.0では、国内のさまざまな医療機関、海外の医療機関などといった治療機関によりサービスを構築し、豊かなユーザ体験を提供する。


Web2.0
>(3)貢献者としてのユーザー
従来のWebでは、情報を提供する側がユーザーに一方的に情報を提供していた。これに対してWeb 2.0では、ユーザーによるレビューやユーザーによる評価がコンテンツの構築に貢献し、結果的にそれがサービスとして蓄積されて行く。
Gid2.0
従来のgidでは、医療機関側がユーザーに一方的に情報を提供していた。これに対してgid2.0では、ユーザーによるレビューやユーザーによる評価が治療方法の構築に貢献し、結果的にそれがサービスとして蓄積されて行く。


Web2.0
>(4)ロングテイル
従来の市場では、「2:8の法則」などと言われるように「2割の商品が売上の8割を稼ぐ」などといった法則が成り立っていた。これに対してWeb 2.0では、この8割の側に当たるニッチな商品や顧客基盤によってサービスやビジネスが成立する。
gid2.0
(4)ロングテイル
従来の当事者像では、「中核群」などと言われるような「2割の当事者達の病像が世間のイメージの8割を占める」などといった法則が成り立っていた。これに対してgid 2.0では、この周辺群と呼ばれる8割の側に当たる当事者像が、ブログ、出版、音楽などのさまざまな形で、社会にその多様なイメージを示していく。


Web2.0
>(5)ユーザ参加
従来のWebでは、情報提供側と提供される側との間に明確な境界線が引かれていた。これに対してWeb 2.0では、開発やコンテンツの制作などにユーザが積極的に関わることによってサービスそのものを成立させる。
Gid2.0
(5)ユーザ参加
従来のgidでは、治療する側と治療される側との間に明確な境界線が引かれていた。これに対してgid 2.0では、インフォオームドディシジョンや治療方法の自己決定などをユーザが積極的に行うことによって治療そのものを成立させる。


Web2.0
>(6)根本的な信頼
従来のWebでは、コンテンツは著作権によって、テクノロジーは特許によってという風に知財が管理される志向を持っていた。これに対してWeb 2.0では、情報を享受する側に対して根本的な信頼を寄せることにより、人間の知そのものを共有すると共に、それを相互に発展させて行こうとする志向を持つ。
Gid2.0
(6)根本的な信頼
従来のgidでは、治療は医師のパターナリズムという風に患者の身体や人生が医療に管理される志向を持っていた。これに対してgid2.0では、医療を享受する側に対して根本的な信頼を寄せることにより、当事者自らが自己の身体と人生に責任を持つとする志向を持つ。


Web2.0
> (7)分散性
従来のWebでは、データやサービスは独立のコンピュータに独立したものとして、保存されていたり提供されていたりした。これに対してWeb 2.0では、ネットワークを通じてファイルを相互に交換、共有することでサービスを成立させたり、あるいはサービスやプログラムそのものを交換したり組み合わせて利用したりすることにより、サービスを成立させる。
Gid2.0
(7)分散性
従来のgidでは、データやサービスは独立の医療機関に独立したものとして、保存されていたり提供されていたりした。これに対してgid2.0では、積極的な情報公開や論文発表により、データを相互に交換、共有することでサービスを向上させたり、サービスを成立させる。


と書いてみたら、当事者の世代論ではなくて、治療システムの変化の話になってしまったが。
それに、理想論的で、現実とはまだ食い違うかもしれない。
まあせっかく書いたので、掲載する。